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特集


エキサイティング火曜日
つくば科学万博 あの夢の跡地へ


散歩中のミニチュアダックスに猛然とほえかかられた。

某企業敷地の池にアザラシが

三菱未来館方面を振り返った

再会

歩きつつ、私はなんだかよくわからない気持ちになっていた。よく晴れたある初秋の日に、ちょっと遠出してピクニックしにきたわけではないのだ。ここが、あのお祭り広場か・・・。

小道を抜け、南大通り、通称「ときめき通り」に出て、元あった三菱未来館方面を振り返った時――あの時の風景と今の風景が、輪郭だけ重なった気がした。

長いため息が出た。そして目になみだがたまった。まったく思いがけないことだった。

突然の災害か何かで封鎖されたわけでもなく、自分に当時それほど感傷的な思い入れがあったわけでもない。だから、悲しいという感覚ではないはずなのだ。もうそこにあのお祭り広場がなく、静まった休日の研究所や企業がある、それだけだ。

中学生は、小学生より少し感受性に幅ができる。かといって高校を過ぎると、今度はあの人と来たいな、などと、対象にどっぷりとはひたれず雑念が入る。

そんな中学生の私が万博で感じ取った風景や何かが、今の私の中にどどどっと入ってきたからかもしれない。

ここに、確かに科学万博はあった。そう思った。地面も、私もすっかり変わっているけど、ここで確かに18年前、私は遊ばせてもらいました。



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