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特集


ロマンの木曜日
勝手丼

釧路和商市場という所に、「勝手丼」と呼ばれるどんぶりがある。ご飯だけを持って市場内を廻り、自分の好きな食材を買って乗せてもらう。北海道をバイクで旅するライダーたちの間から広まったと聞く。勝手丼、やってみたい。でも、釧路まで行く予算はない。
とりあえず、都内のスーパー、商店街、居酒屋で、当サイトのライター4人がそれぞれに自分勝手に勝手丼を作ってきました。

(text by 住 正徳


 
お邪魔しますよー

目移りばかり

近所の神社で勝手丼

なるほど……

おいしそうだニャー
新大久保・赤札堂で勝手丼だニャー
(担当:住)

 
まず最初に勝手丼のステージに選んだのは、新大久保にあるスーパー「赤札堂」。ほとんどの食材が100円で手に入る。
近くにあるお弁当屋さんで白米のみを購入。用意しておいた勝手丼用特製どんぶりに白米をうつし、いざ店内へ。
 
最初の勝手丼は住が担当する。
 
勝手丼の上に乗せるものは、調理済みもしくは生でも食べられるもの、に限った。外で食べなくてはいけないので、調理用具は用意出来ない。
野菜、魚、肉、惣菜、缶詰め……、それぞれの売り場を一通り廻り、乗せる食材を吟味する。
 
林「あっ、これは欲しい
どんぶり内の調和など一切気にせず、ハンバーグとか、ミートボールとかおかずの主役級ばかりを欲しがる林さん。
住「これ、温めないと食べられないですから」
林「いや、冷たいままでも大丈夫ですよ」
住「大丈夫、とか、そういう基準で選ぶのやめましょうよ」
 
林さんのペースに乗せられないよう、自分なりの基準で売り場を歩くうち1食目の勝手丼のテーマが見えてくる。
 
テーマは「鮭」。
僕の好きな鮭三昧のどんぶりにする。
 
 
赤札堂で揃えた食材は以下の通り
 
味付けのり
  まずはのりを敷き詰めて。
鮭フレーク
  のりの上に鮭フレークをのせて。
鮭水煮缶
  水煮鮭に醤油をたらし、よくかき混ぜる。
帆立貝刺身
  アクセントとしてホタテをトッピング
鮭の西京焼き
  鮭の切り身をのせて、その存在感をアピール。
なぜか特大ウインナー
  林さんに懇願されウインナーを購入。
梅干し
  食中毒対策も忘れずに
  合計 800円
 
 
 
スーパーの中で食べる訳にはいかないので、近所の神社で勝手丼を食べる。

 

出来上がった勝手丼、その1。
住正徳・作「遡上」

 

鮭、シャケ、しゃけ。鮭3兄弟、夢の競演です。ホタテがアクセントとなり、鮭のハーモニーを更に繊細なものに仕上げています。
鮭ばかりに大きな顔はさせない!ウインナーの存在が、この勝手丼に奥行きを持たせました。

 

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