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特集


エキサイティング火曜日
蒲田餃子ロード

餃子が好きだ。
わざわざ宇都宮まで出かけて餃子を食べるほどに餃子が好きだ。
そんな話をしていたら、友人が最近蒲田の餃子が熱い、という話をしてくれた。
都内で宇都宮級の餃子が食べられるなんて! というわけで行ってまいりました。
蒲田餃子ロードです。

(text by 金卷 朋子


焼き餃子はたしかにうまい。ポイントはやっぱり皮だと思う。食べたときに肉汁があふれるのは基本。

水餃子は「豚肉」が具のものと「エビとなまこ」が具のものをセレクト。
右がエビとナマコの餃子で左が豚肉餃子。
中にナマコが入っているものはとにかく肉汁がすごい。正確にはエビナマコ汁か?

肉汁を見事にこぼす。小龍包級のスープだ。
ナマコの味はよくわからなかったが、かなりおいしい。

一気にすするように食べるとスープをこぼさないことを発見する。しかし熱いうちにやると絶対に口の中を火傷する。上あごの皮が見事に向けた。

揚げ餃子は焼き餃子と同じモノを揚げてあるだけだと思う。おいしいけれど普通。

「歓迎」で餃子に歓迎される

今日同行してくれるのはSさんとMさん。私に「蒲田の餃子が熱い!」ということを教えてくれた当人であるSさんは、蒲田からほど近い場所に住み、高校時代を蒲田駅前で過ごしたという蒲田人だ。
取材当日は非常に暑く、涼をとるために速攻で駅から程近い「歓迎(ホアンヨン)」に移動する。
この店は区民センターの1Fにあり、隣は図書館というあまり中華料理店らしくない立地にある。
Sさんは浪人時代図書館の勉強の合間にここでごはんを食べていたらしい。

ここでは焼き餃子と水餃子2種に揚げ餃子&ビールをオーダー。

まずはビールで乾杯。

オーダー後餃子がやってくるのを待っている間にSさんがいくつかの餃子うんちくを教えてくれた。
「餃子ってさー、中国では主食扱いなんだよね」
「どういう意味?」
「皮が小麦粉でできてるから、ごはんは食べないの」
「それってものすごくおなかいっぱいになるってこと……?」

これから数軒巡ろうとしている私たちに不安が走る。

「あと、日本では焼き餃子がメインだけど中国では水餃子がメイン」
「それは知ってるー」
「残った水餃子をどうするか知ってる?」
「知らない」
「夜食とか朝食にするらしいんだよね」

つまり茹でてから焼くということか? 餃子の世界は奥が深い。
そんなこんなで餃子が一気にどわーっと到着する。

 

どうでもいいが、確かに確かに餃子にはビールが合う。
しかしおなかの中で餃子の皮の小麦粉がビールでばんばん膨らんでいくような錯覚にとらわれる。

餃子を4皿食べた時点で3人ともビールパワーでかなりおなかいっぱいになってくる。
こんなことで大丈夫なのだろうか……?

おなかはほぼ90%前後までいっぱい、と思うが実際にはまだ入るはずだ。

歓迎
大田区蒲田5−13−26大田区立生活センター1F
電話:03-3730-7811
営業時間:11:30〜14:00、17:00〜22:00、無休

 



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