デイリーポータルZロゴ
このサイトについて

特集


エキサイティング火曜日
蒲田餃子ロード

味中味で餃子への思いを語る。


2軒目は味中味(みちゅうみ)。
ここは餃子の皮がちょっとかわっているらしい。
歓迎から味中味に移動するまでちょっと歩いてかなり汗をかいたのでここでもやっぱりビールを頼んでしまう。



ビールを先に飲むと餃子が入らなくなるが、酷暑の日のビールの誘惑には逆らえない。

中華料理店やラーメン屋に入って「とりあえず餃子とビール!」とオーダーできるのは大人だと思う。
ちなみに私はそれを初めて実行したときのことをアリアリと思い出すことができる。

3年ほど前住んでいた場所の近所に汚いラーメン屋があった。ラーメンもそれなりにうまかったが、ここの餃子が絶品だった。
終電で疲れきって帰ってきたある日、私は「ビールと餃子!」というオーダーに挑戦してみることにした。時間は深夜1時すぎ。一応20代前半の若い女子がラーメン屋で1人で食事をする時間ではない。
カウンターに座り、勇気を出してそのオーダーを告げる。
オーダーを聞いたラーメン屋のおばちゃんは、瓶ビールを1本だし、コップを私の前におくと、ビールを注いでくれた。
「お仕事大変ねえ……」
おばちゃんが私になにを想像したのかはわからない。そして、ラーメンの具用のゆで卵とチャーシューを私の前に出した。
「サービスよ」
そう言うとおばちゃんは餃子を焼き始めた。

思えばあの店の常連になる前はそんなに餃子のことが好きではなかったかもしれない。
それにしてもあの餃子はうまかった……。
そしておばちゃんに注いでもらったビールはうまかった。

などという話をしながら、餃子が手元にやってくるのを待つ。



手元に届いた焼餃子は一見餃子には見えないルックスを持った不思議な餃子であった。ちなみに蒲田の餃子の特徴はこの羽らしい。片栗粉を溶いて、仕上げにぱりっとさせるためにかけるそうだ。この店の餃子は中でも羽が大きいことで知られているらしい。


皮はぱりぱりでうまいが、ちょっとあぶらっぽい。

皮のみを食べてみる。おせんべい風。味があるわけではないので別にうまくはない。

水餃子の中には春雨が入っていて、ちょっぴり香料が強い印象。

控え目にオーダーした2種類の餃子は動いたあとのせいかすぐになくなった。
しかしモーレツにおなかがいっぱいだ。
中国の人にしてみれば主食だけを大量に食べているのだからあたりまえだ。言うなればチャーハンを大量に食べている状態とかわらない。

げっぷがビール&ニラ臭い。

限界をかなりオーバーしている気がする。
胃を越えて食道まで餃子が詰まっているかんじか。
ビールを飲まなければもう少し食べられるはずなのだが、餃子にビールは絶対欠かせない。


味中味
住所: 大田区蒲田 5-33-7
電話: 03-3735-1401
営業時間:11:30〜15:00、17:00〜23:00、不定休


▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.