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特集


ロマンの木曜日
部下の実家に家庭訪問

荻原君の理髪店「Candy Hair」


幼少時代の荻原君とお姉さん

荻原君のご実家は理髪店を営んでいる。荻原君のおばあさんが創業し、その後お母さんが後を継ぎ、現在はお姉さんもお店に立っている。女系3代、60年に渡る歴史を持つ。
荻原家の男性陣は、おじいさんが仕立屋さん、お父さんは公務員とそれぞれ全く違う職業に就いていて、3代目の荻原君はWebデザイナー。

「とにかく、僕はがんばっている。って伝えて来て下さい」

荻原君からの伝言だ。
僕はいつも自分の親に自分の仕事を説明出来ない。インターネットとか全く知らない親にホームページのデザイン、って言っても何も伝えていないのと同じ。いつも「コンピューター関係」という事にしている。荻原君も同じ様な事情を抱え、ご両親は心配なさっているという。
だったら、ご両親に安心してもらおうじゃないか。今回の旅の大テーマはそこにあるが、自分の親にも伝えられないのに……、大丈夫だろうか?


実家に近づく

駅前のロータリーから続く道を高崎方面とは逆方向に2、3分、綺麗に鋪装された道を歩き荻原君の理髪店「Candy Hair」を探す。

「駅からすぐなので、分りやすいと思います」

という彼の言葉通り「Candy Hair」はすぐに見つかった。
近過ぎて心の準備が整わない。
よーく考えてみたら部下の実家に遊びに来る上司なんていないんじゃないのか?しかも1人で。
よーく考えなくても「いない」、って気付いてしまい急に帰りたくなる。
途中でお腹が痛くなった事に出来ないか?


Candy Hair

着いてしまった。Candy Hair。モダンなデザインの建物でまだ新しい。

ここまで来たら仕方ない。
覚悟を決め、扉を押した。



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