タナベ「ちょっとこの写真、見てみてよ」
おもむろにボラロイド写真を差し出す田辺君。
タナベ「ノスタルジックでいい雰囲気でしょ」 スミ「ああ、確かに。昔っぽい」 タナベ「じゃーん!その写真、このカメラで撮りました」
SX-70の魅力について
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タナベ「これ、1972年に発売されたポラロイド社のカメラでSX-70 LAND CAMERAっていうんだ」 スミ「SX-70?」 タナベ「そう。LAND CAMAERAっていうのは、ポラロイド社のランド博士が作ったから。世界中で大ヒットしたらしいよ」 スミ「30年以上も前に発売されたカメラなの?」 タナベ「うん。僕の持っているのは1976年製。このカメラはもう製造してないんだけど未だに世界中にファンがいるんだよね。新品は20年以上前に発売が終わっているけど、フィルムは今も新品が販売されてるんだ」 スミ「根強い人気だね」 タナベ「そう。写真の色が青みがかってイイ感じだし、写真が正方形でカワイイし、結構、背景もボケるし、直ぐに写真を見ることができるし、 そういった所が人気かな。あとカタチ。折り畳み式で普段は四角いけど、上を持ち上げると開いてこのカタチになるのが面白いよね」
普段はデジカメ、フィルムカメラ、インスタントカメラを使っているが、ここ最近はこのポラロイドカメラに凝っている、と目を輝かせている田辺君。 SX-70を使い始めて8年になるが、ここ1、2ヵ月で急激に色々な周辺機器を集め始めたらしい。本体を始め、様々な周辺機器が中古カメラ屋、インテリアショップ、ネットオークション等で多く売られていて、カメラは3000円〜2万円くらい、フィルムは10枚撮りで1300円くらいで販売されているらしい。 彼の凝り性な性格は昔も今も変わらない。
タナベ「日本ではまだ修理だけは受け付けてくれていて、中古で買っても1万円くらいでオーバーホールできるし」
タナベ「で、この革のケースがまたいいでしょ」 スミ「弁当箱みたいだけど……」 タナベ「今カメラに付けているのは、エバーレディケースっていって、日本語に直すと速写ケース。つまり、ケースから出さなくてもすぐに撮影出来るって意味、便利だし、いいでしょ?弁当箱からカメラに変形するときに、ケースも同じカタチで変形するんだ」 スミ「・・へえ」 タナベ「このケースは珍しくはないけど、数は多くないから……、そうだなあ、SX-70を持っている人が100人いたとしたら、このケースを持ってる人は3人くらいかな」 スミ「えっ?そんなに珍しいの?」 タナベ「あっ、いや、10人くらいかな」 スミ「だって、それメーカー純正でしょ?」 タナベ「うん、30人くらいはいるかも」
タナベ「で、このシール。ヴィトンのエピシリーズみたいでしょ?」 スミ「う、うん」 タナベ「カメラの革部分の色に飽きたら、こういうシールを張って遊ぶ事も出来るんだ」 スミ「ああ、着せ替えケータイみたいな」 タナベ「まあ、そうだね。こういう付属品を個人的に作ってる人たちがいて、迷彩柄とか豹柄とか、好みとか気分に合わせて張り替えたりとか」 スミ「ナベ黒い服が好きだから、このシールはいいね」 タナベ「うん」
スミ「他にもあるの?」 タナベ「このアクセサリーキットは、セルフタイマーとか、リモートシャッターとか入っていて、あると便利かな。」 スミ「これは100人中何人?」 タナベ「20人くらいかな、まあ、必要かどうかはそれぞれだけど……、レア度の基準としてね」 スミ「ああ、そうだよね」
タナベ「これは珍しいよ、専用のワイドレンズ、この8年くらいお店とかネットで中古を見てきたけど、これは2回しか売っているところを見たことない。0.7倍のワイドだから絵も広くなるし」 スミ「これは100人中何人?」 タナベ「必要かどうかっていうのはあるけど、1000人中1人、世界平均でね。」 スミ「本当?」 タナベ「……多分、それくらい。発売当時、日本のメーカーが作ってたらしい」