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特集


ロマンの木曜日
多摩川ロケットボーイズ

■ケンタとユウタ

続いて空中で分離するパラシュートタイプ「ミスアメリカ/フルスロットル号」を打ち上げるが、中々うまく分離してくれない。

住「分離してくれませんねー」
林「うーん、難しいかなあ」

何回かトライしてみるが、やはりうまくいかない。


子供に囲まれる

バーベキューグループから子供が2人やって来てロケットに興味を示す。

「おじちゃーん、僕たちにもやらせて」

ベッカムのユニフォームを着ている背番号7番がケンタくん9才で、赤いポロシャツを着ているのがケンタくんの従兄弟のユウタくん6才。ケンタくんはサッカーチームの副キャプテンで、ユウタくんは特に運動をしていない。

住「学校とかでやった事ないの?ペットボトルロケット?」
ケンタ「うちは私立だから、そういうのやんない」
 
僕も林さんも少しカチンっときたが、子供相手にムキになっても仕方ない。
グッとこらえ大人の対応を心掛ける。
2人の安全を見守りながらロケット発射を体験させてあげることにした。


がんばれケンタ、ユウタ

ケンタ、ユウタ、2人で発射。

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住「やっぱりパラシュート開かないなあ」
林「うーん」
ケンタ「上のロケットと下のロケットがくっついている所を緩めればいいじゃん」
住「そんな事したらうまく飛ばないだろ」
ケンタ「一度やってみようよ」


開いた

ケンタの言う通りに結合部分をゆるめたらパラシュートが開いた。

住「凄いな、ケンタ」
ケンタ「まあね」
 
それからしばらくの間、ペットボトルロケットはケンタとユウタに独占されてしまう。


ケンタ、ユウタ、2人の独壇場。

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住「この子たちの親は何してるんですかね」
林「差し入れ持って来るとか、そういうのないですね」
住「本当ですよ、肉とかビールとか」
林「遊んでくれてありがとう、みたいな」


ちょっとブレイク。ユウタに案内されてトイレへ

住「ちょっと、この子の親に向けて手紙書きますよ」
林「えっ?」
住「手紙書いて、ロケットの中に入れて飛ばしちゃいましょう」


ケンタの父へ、16小節のラブソング

ケンタの父へ
ケンタ君と楽しいひとときを過ごしております。ありがとうございます。
肉やビールの差し入れ等、お気遣いなさらないで下さい。
そろそろ雨が降ってきそうなので、僕たちは帰ります。
かしこ


ケンタ、自分のお父さんへの手紙とはつゆ知らず、一生懸命空気を入れる。

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