物件内部の撮影に成功

ほうぼうに手を尽くし、つてを頼り、地道な調査の結果、上野にあるEさん宅を取材させてもらえることとなった。ちなみにEさんは女性である。

上野―。
６階建てのいわゆるペンシルビル。Eさんは当日不在の為、このビルの主、Eさんのお父様に案内をお願いした。

外階段を上り屋上に出ると地面いっぱいにプレハブが建っている。中はエアコンもなく、しかも屋上なのでかなり暑いはずだ。しかも水周りも完備してない。山岡さんちはプロ並みのキッチンを備え、料理器具もピカピカに磨き上げられていたのに・・・。

水道は屋上にもあるが特に引いてきてはいないとのこと。

「だから、娘もほとんど自宅の中の自室にいましたよ。」

なんだそりゃ。住んでたんじゃなかったんすか。

住み心地は？

本人の住み心地は如何なるものであったか。以下、Ｅさんからのコメントである。

「住み心地としては、私は良くないんじゃないかと。。。プレハブは基本的に水周りの設備が整っていません。だから、バストイレの際は下に降りていく、という面倒さがあります。

そして、プレハブという素材の問題で、夏暑く、冬寒いです。冬もストーブ消すと、即効で冷えます。昔『夏にプレハブにこもればダイエットになるのでは？』と馬鹿な事考えたりもしました。ただ、屋上なので景色がいいという良さはあります。」

しかし。Ｅさん父が部屋を開けながらずっと娘の話をするのだ。

「こんな漫画ばっかりねえ、読んでるんですよ。」
「これは台湾行ったとき、ほら向こうの人ってこういうタレントみたいに写真取るの好きでしょ」

娘の豪華愛蔵版プライベート写真集。

屋上のプレハブ物件探しがＥ家の特集になる前に、外周りを見せてもらう。
こういう建物で注意が必要なのは、台風など強い風を受けたときに飛ばされないかということ。ワイヤーで屋根ごと固定をしてあるが・・・。

「この辺は宅地が細かく所有されてるんで、こういう小さなビルが多いんですよ。同じ上野でも、あっち（と手をぐるっと北の方にふる）の方は比較的広い土地を持つ人が多いんで、大資本に買われちゃって。」