綿密な計画を練る
プチ断食といっても、テキトーにやって、身体を壊してはいけない。
まずはネットや書店で、断食の資料を読み込んで、自分でスケジュールをたててみた。
1日目 予備断食(ごはんを減らしていく日)
2日目 本断食(ごはんを食べない日)
3日目 復食(ごはんを少しづつ食べ始める日)
断食を個人でやるには、この3日間というスケジュールが限度のようだ(これより長期間やるにはやはり、プロの付き添い指導が必要)。
まず1日目は、食事の量を
・朝 通常の80%
・昼 通常の50%
・夜 通常の30%
と、減らす。3日目はこの逆で増やしていく。
いきなり断食すると、胃液がいつもの量でジャカジャカ出てしまうので「うっそ、消化するもん無いじゃんよ!」と、胃の中が無駄に荒れてしまうので注意だ。
さっそく実行!
私のプチ断食は、5/27より行った。自営業なので、たまたま暇な日を選んだが、普通は週末に実行するものらしい。
断食には気力&体力が必要なので、他の予定がないほうがいいのだ。
●私が実際食べたもの |
1食目(10:30)
日本そば、少し量を減らしたもの
冷蔵庫にナマ物が入っていると、本断食日に気になってしまうのじゃないかと思って、残っていたウインナーを投入。変なそばになってしまった。 |
2食目(15:00)
おかずの選べる定食屋のチェーン店で、ゴハン半分、みそしる、ひじきをチョイス。食べて2時間くらいで小腹がすいてしまって困った。でも水を飲んでガマン。 |
3食目(20:00)
冷凍保存しておいた野菜スープをあっためる。空腹をまぎらわすことは出来たが、量は全然足りない。でもガマン。 |
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夜の食事を追えて、
「いまは別にお腹すいていないけど、もう30時間くらい、何も食べられないんだな……」
と思ったら、台風の前の日のような、不安な気持ちがどんどこ湧いてきた。
さいしょのビッグフェーブ
深夜まで起きて、パソコンに向かって仕事をしていたら、だんだんお腹がすいてきた。
眠ることにして、横になった。でもなかなか眠くならない。眠くなるまで本を読むことにしたけれど、本にもなかなか集中出来なかった。
1、2時間ゴロゴロしていたら、最初のビッグウェーブがやって来た。強い空腹感だった。
内臓がキュウーーーッとして、ダルくて、得体の知れないだ液が、口の中に出た。普段は気にもならない治療中の歯の詰め物の味が、口の中に広がった。
空腹感をごまかすために、ミネラルウォーターをがぶがぶ飲む。すぐトイレに行きたくなった。
「冷蔵庫も戸棚の中も、すぐに食べられるものは片付けちゃったけど……お湯わかせば、食べられるもの、あるし……お米だってある……………気持ちの上では『絶対に成功させるぞ、挫折なんかしないぞお!』って決めてるけど……パニックになって、冷蔵庫をあけて、生のダイコンにケチャップかけて、かじってしまったらどうしよう……アルコールなんかの依存症の人は、毎日こんな、心との闘いなのかしら………そりゃあキツイわ………」
食べられなくて身体が苦しいことよりも「自分を押さえられないかもしれない、欲望が暴走してしまうかもしれない」という方が恐かった。
ぐるぐる考えているうちに、やっと眠れた。最後に時計を見たのは、午前3:00頃だったと思う。
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