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東急メディアコミュニケーションズ

特集:涙


ロマンの木曜日
生ワサビを訪ねて


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右に小さく見えるのが高村さん(父)

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ワサビ加工品販売「たか惣」

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高村さん(父)の運転でワサビ田へ向かう

筏場新田の停留所に降りると、遠くの方で僕を待っている風な年配男性の姿が見える。

「すみさんですか?」
高村さんは大きな声で声をかけてくれた。
早足で向かうと、左手に「たか惣」の看板が見える。挨拶もそこそこに高村さんは僕をお店の中に案内してくれた。

「息子たちは田んぼに出てるので、まず私が案内します」

この人がお父さんだ。
って事は修善寺の駅で電話に出てくれたのはお母さんで、前日の電話に出たのが息子さん。徐々に高村さん一家の家族構成が明らかになってくる。
「どうやってうちが分かったんです?」
と、高村さん(父)。
「いや、ホームページで調べていたらこちらが出て来たので」
「ああ、あれは、私の弟が藤沢にいて、その嫁さんが作ってるんですよ」
弟のお嫁さん?藤沢?
お父さんの弟さんのお嫁さんだから、息子さんにとっては伯母さんだ。
僕に当てはめれば福岡の伯母さん。家系を考える時はとりあえず自分の家に当てはめて考える。

「とりあえず車でワサビ田に行きましょう」
高村さん(父)の運転で、ワサビ田に向かう。

「ここら辺りは昭和33年の台風で一度壊滅的な被害にあっていて」
昭和33年の大きな台風で狩野川が氾濫し、ワサビ田がほぼ全滅してしまったらしい。

高村さん(父)は運転しながら「ここら辺は」と手振りを交えて案内してくれるのだが、その度に車がそっち方向に曲がっていく。
車通りはほとんどないので大丈夫だとは思うのだが、「ここら辺」って案内されながら車が崖に落ちたら嫌だなあ、とドキドキしていた。

「前に益田由美さんが番組でここに来た時も私が案内したんです」
と言っていたが、益田さんも崖に落ちるんじゃないか、って思っていたのか?



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