僕ら大森で働くものにとって大森貝塚は
シンボルみたいなものである。ほかにシンボルらしいシンボルがないという理由もあるが。
雨が雪になってきた。手がかじかむ。でも、ぼくのちょボラは寒さになんて負けない(帰りたい)。
大森貝塚には別の洗剤を持ってきた。イオンクリーナー。別に夜中の通販番組を見て買ってしまって家にあまっていたわけではない。
まずは石碑から。
磨いてみるが小便小僧のような達成感がない。
大きすぎて最初に拭いたところが乾いてしまうのだ。
磨いたところがカスカスでさっきより汚くなっている気がしなくも………。いや、ちょボラはスピリチュアルなものなのできれいになったかどうかなんて関係ない(ここ、大きな間違い)。
というか雨の日に水ぶきしたってわかんねえよ。
次はモース博士の胸像
モース先生は当然、土器をもったポーズだ。ニュートンはりんご、エジソンは蓄音機、モースは土器。営業的にもそれ以外はありえない。
メガネも耳もごしごし。なにか家の猫を洗ったことを思い出すのはどうしてだろう。博士がすごくかわいく思えてくる。モース博士、萌え萌え。
ふざけて書いているようだが、ほんとにそんな気分になった。偶像崇拝ってこういうことなんだろうか。巣鴨でとげ抜き地蔵を磨いたような気分だ。ありがたい気持ち。
とげは抜けないが、土器は取れる。根拠はないけどそんな気がする。
ここは50ちょボラということで。
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