●21:30「禁断のカクテルが登場」
バスケットボールの余韻も冷めやらぬまま、林さんのイメージではどんなカクテルになるのか?
「ベルト緩めた方がいいですか?」
林さんにも気合いが入る。
そして出来た林さんのイメージがこれだ。
■林のイメージカクテルその3「ロイヤルブロージョブ」
「手を使わずに飲んで下さい」
って、どんなカクテルって思っていたらリッキーさんが説明してくれた。
「ブロージョブって、日本語に訳したら尺八って意味なんっすよ」
意味なんすっよ、って言われても困る。
手を使わずにグラスをくわえ、ゴムの部分を噛み切って飲むのが流儀だという。言われるがままにショットグラスをくわえる林さん。
僕たちは何をしに来ているのだろうか?
あくまでも主旨は
「僕のイメージでカクテルを作って下さい」
なのだ。
リッキーさんの次に現れたバーテンダーは潤さん。新たな刺客の登場に僕たちに緊張が走る。
「あのー、僕たちのイメージで……」
バスケットボール、ブロージョブにすっかり怯えてしまいオーダーの声にも勢いがない。
そこで出来てきたのがこれだ。
■潤さんのイメージカクテル
僕と林さん同じカクテルを出される。もうそれぞれのイメージとかは関係なくなっているようだ。
ショットグラスの中は3層に分離していて、一番上に浮いているものが脳ミソのように見える。
「これは何ですか?」
「ブレインというカクテルです」
そのままだ。
渋谷で学んだ「分離しているカクテルは悪酔いする」
という言葉を気にしつつ、ショットグラスをあける。このカクテルもやはり強い。
一体僕たちは何をしているのだろうか?
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