●アザブジュバーン

「……いきなり幸先の悪いスタートでしたが、既にほろ酔い気分です。いいのでしょうか。とにかく２軒目に移動してまいりました。今度は麻布十番にある『日進ワールドデリカテッセン』です」
「ナショナル麻布より、広い……」
「そうですねえ。そんで、ここはいろんな肉があるので有名な店なんですよ」
「ほんと、珍しい肉がある………生ハム丸ごととか………ウッ、重い」
「ああああ、そんな２才児くらいあるデカい肉、ひとりで持ち上げようとしないでくださいよう！　倒れますよ！　欲しいんですか？」
「欲しい……あ、ウズラ、ハトなんかもある……」
「キジ、イノシシ、カンガルー、ウサギなんかもありますね。ハラルミートも。すごいなあ」
「ウズラ、けっこう安い……」
「ちっこいの２羽で800円。手が届く値段なんですねえ。ヤル気になれば買えるような」
「欲しい……ハト……」

●豆乳発見！

「さて、豆乳を探しましょう」
「あるかな……」
「無いと悲しいです………おお、おおおお、あったあ！　ありましたよ、でかいパックだけど」
「ほんとだ、デカい……」
「あ、でも原産国中国って買いてある。でも英語表記。中国で作って、アメリカで売ってるやつですかねえ。これ私、買います。……あ、この紙パック入りの、イタリア産のやつだ。これも買お」
「隣にライスなんとかって飲み物がある……」
「アメリカでは、豆乳と並んで、米ジュースって人気あるらしいですよ。健康食品として」
「ほんと？　美味しそう。私買ってみます……」
「米かあ。美味しいかなあ」