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赤城山のその後

夢物語ではない!
水野さん
水野さん
水野さん
資料
埋蔵金が埋まっている場所が示された資料
話を聞く
この状態で2時間
猫
番組放映時、子猫だった猫。
こんなに大きくなりました
掘りごたつに足を垂らして水野さんの話を聞く。70歳とは思えないくらい髪が黒々としている。ヅラか?と思ってかなり観察したが、地毛だった。

「夢物語の煙のような話では発掘作業は出来ない。何て言ったって、120年やってるんだから」

水野さんはいきなり自身満々だ。徳川埋蔵金が赤城山に眠っている確信に満ち溢れている。


人生5分と5分

3代に渡る発掘作業、水野さんの祖父にあたる初代は世間から脚光を浴びる。300人の作業員が40年に渡って発掘作業をしていたという。その作業を継いだ2代目は世間から「あくたれ」をつかれるようになってしまう。そして、3代目の水野さんは世間から「あきれられて」いる。

そんな水野さんだが、最初は埋蔵金に対して否定的だった。親父は祖父の又聞きで、水野さんはそのまた又聞き。自分で確認した事でなければ信じられない。埋蔵金に懐疑的だった水野さんは親と対立した。学者たちの間でも埋蔵金に関しては肯定論者と否定論者とでまっぷたつに割れていた。そこで水野さんは思う。結局は5分と5分だ。それなら、埋蔵金が埋まっていても不思議ではない。

この5分と5分の思想は女性を口説くときも一緒だと言う。その女性が水野さんと一緒になって幸せになれるかなれないか、それも5分と5分。ならば回りくどく食事に誘ったりせず、「俺と付き合え」と言う。
 
(ここから脱線します)
「水野さんの豪快人生」
● 胃潰瘍を患った水野さん。手術当日に病院を抜け出し滝を浴びに行った。
● ヘネシーだったら一晩で2本は空けられる。その変わり1年くらい飲まなくても平気。
● 無理な追い越しをかけた車を追いかけて熊谷まで行った。熊谷で捕まえて運転手からガソリン代12000円を徴収した。
● 三島由紀夫さんと「
人は何年で生まれ変わるか」で議論になった。水野さんは7年。三島由紀夫さんは8年。
● 70歳になった今でもあっちの方は現役。
 
 

水野さんの話がどんどん埋蔵金と関係なくなっていき、時間ばかりが過ぎている。 僕は勇気を出して
「あのー、掘り起こした跡を見たいのですが」と切り出した。

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