葛藤の落とし子 「ウインナーソーセージ」
ウインナーソーセージの缶詰である。肉をとっておきたいから塩漬けにしたり燻製にしたものがソーセージの始まりだ。しかしソーセージもうまいほうがいいのでだんだん生鮮食料品となった。でもやっぱりとっておきたいので缶詰にしたのが本品だろう。とっておきたい→うまいほうがいい→やっぱりとっておきたいと行って戻ってきた肉である。
しかし意外なルックスをしているのだ。うずらの卵かと思った。上下がカットされている。海底トンネルを走る機関車はさびないようにステンレス製です、のような機能からのデザインかもしれない。それとも食べやすく一口サイズに切ったのか。どちらにしても機能重視のデザインは工場やダムにも通じるハードコアさである。
フライパンで炒めてごはんにのせてみた。ワールドフェイマス「ソーセージとめし」である。約束のうまさだ。かつて日本とドイツが同盟国だったのも納得できるというものである(ソーセージはパスタに入れても旨いのでイタリアも同盟に加わったのだろう)。気取ってヨーロピアンなことを書いているが、ソーセージをごはんにのせたらネットによくある男の料理みたいな写真になってしまってちょっとがっかりである。ダンケ。購入価格 268円メーカー:明治屋(林 雄司)
( 2012/04/30 01:00:00 )