ホテルの朝食バイキングにあるあれ「ランチョンミート」

名前を聞いたことはあるけど、どんなものかよく知らなかったランチョンミート。開けて目と鼻が捉えたそれは、つまりスパム。いわゆる電子オルガンとエレクトーンのような関係だ（製品名と商標名）。

開封してみるとピンクの固まりがぺったり詰まっていて、加工肉だ文句あるか！と強く訴えかけてくる見た目と匂いである。

スパムは以前当サイトの記事で大量に食べて以来。もともとあまり得意ではないけど、これは発売元が老舗輸入食料品店の明治屋なので期待したい。ファッション界で言えばビームスである。

食べ比べなのでそのまま切ったもの、切って焼いたもののほか、チャーハンの具に入れてみた。

まず、そのまま切っただけのものを食べてみる。スパムを想像していたら、かなりマイルドで優しい味。ちょっと高級なホテルの朝食バイキングでサラダコーナーにある薄いハムみたい。レタスやスクランブルエッグと一緒の皿に取り分けるやつだ。

ところが、焼くと中に溶けた脂が閉じ込められ、噛むごとににじみ出てくるややワイルドな味に。でもしつこくなくて、これはそのままでもおいしい。

そしてチャーハンは文句なしにうまかった。このランチョンミート独特の味がチャーハンという食べ物にすごく合っていると思う。自分で作るとき、今まではチャーシューや厚切りハムを入れていたけど、これからしばらくはランチョンミートを入れようと思う（大量にあるから）。

購入価格 325円
メーカー：明治屋

（萩原雅紀）

( 2012/04/30 00:00:00 )