僕らが旅に出る理由、としての牛！「牛タン焼きたれ味」

ふだん買うのは100円缶詰、しかも魚系が多い身としては牛肉の缶詰というのは恐れ多い気すら。しかもタン焼なんで畏怖！もしくは畏敬の念ですよ。紙パケの時点で「おー、高級！」て感じなのに。
原材料を見ても、牛については「牛舌」とシンプル。それ以外のタレの素材にあたるであろうディティールが事細かに。青森産の「スタミナ源たれ」が凄いやつだそうです。ペンキ缶みたいな武骨な缶なのも「男のおつまみだぜ」という静かな主張が聞こえてくるよう。

開けるとシンプルなシルバー缶の中にゴロゴロと肉！というワイルド過ぎるコントラスト。現代文明（缶）の中でも俺は野性（肉）を貫くぜ！という蛮勇引力なメッセージ性を勝手に感じ取ってしまうほど。強烈な雄の香り！（イメージとしての香り、です）
あと自分の担当だった他の缶がここまで「汁浸かり系」だったのに対し、肉の表面にテラテラ輝く汁っ気がいい。かなり惹かれる。「これがシズル感だよキミィ」という声が聞こえてきそうだ。

そしてひときれ口に入れると…あっ、もっと堅めのタン焼かと思ったら、歯ごたえしっかりしてながらも噛むとほろほろっと。
やはり焼き肉というと本物と比べてしまうと不利なところはあるのだけど、それでも居酒屋のつきだしでこれが出てきたらかなりテンション上がるし、これから旅に出る時に行きの新幹線なんかでビールにこれがあったら最強ですよ！
まさに「おつまみとしての牛タン」をビシッと極めた缶詰ではないかと。車窓を楽しみながらこれとビールを飲むためにわざわざ旅に出たいくらいだ！

購入価格 498円
メーカー：缶つま

（大坪ケムタ）

( 2012/05/04 11:00:00 )