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缶詰ポータル
  2012年、ゴールデンウィークは缶詰が熱い!

4/29 11:00〜5/6 9:00まで、毎時1缶詰から2缶詰のレビューを更新していきます。
しょっぱいの、あまいの、日本の、海外の、肉、魚、野菜、果物……。
幅広い缶詰情報をどうか受け止めてください。

骨の髄までしゃぶりつくす〜「ぶり中骨」

骨の髄までしゃぶりつくす〜「ぶり中骨」

ぶり中骨。こんな缶詰があったなんて知らなかった

さっそく開けてみようと思う。

骨の髄までしゃぶりつくす〜「ぶり中骨」

入っているぶりの中骨は結構太い。

直径1cmぐらいだろうか。

その骨が、歯でさくっと噛み切れるほどやわらかい。

歯も骨なので、骨で骨を噛み切っているわけだ。

何だか不思議な感じがする。

骨が美味しく頂けるなんて、勝新太郎が知ったらどう思うだろうか。


缶詰は基本的に保存食なので、熱処理が施されている。

「新鮮な生のまま食べたい」と思うことが多かった今回の企画なのだが、

ぶり 中骨に関して言えば、生の状態より確実に美味しくなっていると思う。

生のぶりの中骨をそのままボリボリと齧ったことはないが、きっとそうに違いない。


骨の中央部分に穴が空いている。おそらく煮たことにより骨の髄が溶けだしたのだろう。

この穴に、お箸を突っ込みたい衝動に駆られる。

骨の髄までしゃぶりつくす〜「ぶり中骨」

そっと箸を差し込む。

背骨に棒を挿入する姿は、まるでエヴァンゲリオンのエントリープラグのようだ。


魚型のエヴァンゲリオンがいたら、かっこいいと思う。

しかし、エントリープラグはどこから挿入すればいいだろうか。

魚と人では骨格の構造が違う。

エヴァンゲリオンとは違う方法を検討しなくてはいけないだろう。


エヴァンゲリオンの場合、うなじの少し下あたりから、エントリープラグを挿入している。

魚の場合、どこから挿入すればいいのだろうか。

魚にはうなじがない。

魚はエヴァンゲリオンになり得ないのだろうか。

虚無感が漂う。

しかし、魚の骨格を眺めていて気付いた。

口から挿入すればいいのである。

もしかしたら、人型よりも挿入が楽かもしれない。


今回の企画では缶詰を10缶ほど食べたのだが、その中ではこの缶詰が一番美味しく感じた。

ぶりの中骨から溶け出した髄は、全て汁になっている。

その汁も旨い。捨てるのがもったいない。

生命のスープ、L.C.L.かもしれない。

購入価格 175円
メーカー:マルハ

小堀友樹

( 2012/05/04 05:00:00 )



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