入っているぶりの中骨は結構太い。
直径1cmぐらいだろうか。
その骨が、歯でさくっと噛み切れるほどやわらかい。
歯も骨なので、骨で骨を噛み切っているわけだ。
何だか不思議な感じがする。
骨が美味しく頂けるなんて、勝新太郎が知ったらどう思うだろうか。
缶詰は基本的に保存食なので、熱処理が施されている。
「新鮮な生のまま食べたい」と思うことが多かった今回の企画なのだが、
ぶり 中骨に関して言えば、生の状態より確実に美味しくなっていると思う。
生のぶりの中骨をそのままボリボリと齧ったことはないが、きっとそうに違いない。
骨の中央部分に穴が空いている。おそらく煮たことにより骨の髄が溶けだしたのだろう。
この穴に、お箸を突っ込みたい衝動に駆られる。
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