いつだって青春「コーンポタージュ」
みんな大好きコンポタさんである。朝、パンのお供に出てきても嬉しいし、財布が寂しい時にファミレスですするコンポタさんも嬉しい。スープといえばコンポタと言えるほどに、スープ界でのイケメン枠として、昔からモテモテなやつである。
どっぷりと缶に詰まった黄色い幸せ。それを鍋にあけ、同じ量のミルクでのばしていく。甘い匂いが部屋に漂う。鍋の中のコンポタを混ぜながら、なぜコーンで連想するのは狐なんだろうと考えていた。コーンという響きが狐の鳴き声に似ているから? でも狐って「こんこん」ってほんとに鳴くの?「ぎゃんぎゃん」とか「きいいいえええ」とか鳴きそう。そんな風にして出来上がった温かいコンポタを缶に戻し、僕は出かけた。
朝食に出てくるコンポタもレストランのコンポタも好きだけど、やっぱり寒い駅のホームですするコンポタが一番好きだ。青春時代を思い出す。17歳の時に付き合っていた荻窪のカナちゃんは元気だろうか。ちょっと贅沢なコンポタをずずっと飲み干し、缶の底を叩く三十路の僕だった。購入価格 188円メーカー:キャンベル(エヒタ)
( 2012/05/04 01:00:00 )