口の中に入れるとまず最初に、にゅっむっとした昆布に出会います。
磯のかおりが拡がります。
続いて、歯はにしんの層へと到達しました。
顎に力を加えないでも、ぽろぽろとにしんが崩れていくのが分かります。
にしんが昆布の旨さをしっかりと吸い込んでいます。
最後にカチンと硬いものにぶつかりました。歯です。
実は僕は昆布があまり得意ではないのですが、この昆布は抵抗なく食べることができました。
缶詰にすると、おいしさそのままに、えぐみというかクセが少なくなるように思います。
圧力鍋なんて目じゃないくらいに柔らかくもなります。
木片なんかも缶詰にしたら、そこそこ美味しく食べられるのではないでしょうか。
昆布巻きは、柔道着を折り畳んだ形によく似ています。
でかい昆布巻きを作って、白く染めあげれば、柔道着に見えるのではないでしょうか。
柔道着のように、えいやっと肩に担ぐと、背中が旨い汁でびしょびしょになることでしょう。
購入価格 105円 メーカー:マルハニチロ
(小堀友樹)
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