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缶詰ポータル
  2012年、ゴールデンウィークは缶詰が熱い!

4/29 11:00〜5/6 9:00まで、毎時1缶詰から2缶詰のレビューを更新していきます。
しょっぱいの、あまいの、日本の、海外の、肉、魚、野菜、果物……。
幅広い缶詰情報をどうか受け止めてください。

イギリスとの共存「レッドカレー」

イギリスとの共存「レッドカレー」

カレーを缶詰にするという発想はなかった、と言いたくなるところだが、かつて僕はカレーの缶詰をもらったことがある。
熊カレー、トドカレー、という北海道みやげだ。
「流氷とともに やってくるトドをカレーにしました」という残酷な説明書きが今でも脳裏に焼き付いて離れない。

イギリスとの共存「レッドカレー」
油の層が1センチぐらいある

油がこってり固まり、クレームブリュレ(表面たたき割って食べるプリン)みたいになってたのでお湯で融かした。
赤い。
都会にいればこんなカレーも珍しくはないが、田舎の食堂ではまず見ないタイプのカレーである。
こんな缶詰を買って帰ったら、田舎の母に「息子がアカになって帰ってきた」と泣かれてしまうのではないだろうか。

イギリスとの共存「レッドカレー」
超熟イングリッシュマフィンで食べました

ナンを焼くのがめんどくさかったので、手近にあった超熟イングリッシュマフィンを漬けて食べることにした。
白く無垢な生地とレッドカレーの対比が鮮やかだ。もふぁっとした面がカレーの油をよく吸い込む。
うまい。
イングリッシュマフィンの食感をアジアンカレーが見事に包み返している。
かつてインドとマレーシアを支配下に置いたイギリスだが、今度はアジア勢の逆襲だ。いや共存だ。アジアとイギリスの新しい形の共存が実現した。
世界地図を塗り替えるこのコンビ、合わせて450円とは思えない実力である。


購入価格 315円
メーカー:orent gourmet

加藤まさゆき

( 2012/05/03 20:00:00 )



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