ヘビが主食という、神経を疑いたくなるような嗜好を持つ、世界最大の毒ヘビ。名前からしてわかりやすく王者である。
実は毒自体の強さは先に挙げたマムシやヤマカガシよりも弱い、が、とにかく器が違う。 このヘビを見るのはほとんどがテレビなので、大きいといっても今いちスケール感がつかめないかもしれないが、なんと最大で約6mにもなるのだ。つまり、鎌首を持ち上げて攻撃準備をするあの姿勢の時に、立った我々の顔と同じくらいの目線になるのだから相当なサイズだ。
試合開始時に相手と向かい合って挨拶する時や、仕事で取引先の方と名刺交換をする時に、「こいつがキングコブラだったら」と想像してみてほしい。 そんなのに咬まれてなお、毒までたぷたぷ注ぎこまれたら、まず助からないだろう。
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