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クラブ活動
 

毒部
伊藤健史 たった数ミリグラムで幾人もの人間を殺傷できる猛毒を持つ超危険動物から、単に不快なだけの虫まで、我々の周囲では多種多様な有毒生物が生を謳歌している。
そんな妖しく、かっこいい、時に癒される毒の生き物達を紹介する事によって、WEB2.0もソーシャルネットワークも確かに素晴らしいけれども、世の中には「毒」という切り口もあるんじゃないだろうかというささやかなライフスタイル提案ができたらと思う。
それにしてもなんといういかがわしい名の部活動だ。親が見ていなくてほんとうによかった。 (伊藤健史

ハブ

ハブ
うわー、悪いやつだなー。展示ケースのガラス越しに目を合わすのも憚られる強面。<写真提供:日高トモキチ氏(すきま漫画家)>

日本最恐の毒蛇。「男はつらいよ」TVドラマ版の最終回で、我が国が誇るフーテンである寅さんこと車寅次郎の命を奪ったのもこのヘビである。まあ別にハブが浅草に襲来した訳ではなく、寅さんの方からわざわざ彼のホームグラウンドへ出向いていったのだから自業自得なのだが。

前述のマムシと同じ「出血毒」という種類の毒を持ち、咬まれた箇所は出血して何倍にも腫れ上がり、ひどい時には筋肉組織が壊死するという、見た目にも恐ろしい症状を引き起こす。

沖縄県では、「ハブ咬傷防止運動月間」が設定されるなど、猛毒ヘビと恐れられる一方で、人々との生活との関わりも深く、ハブを原料とした膏薬や酒、健康食品なども造られている。
地方によっては半神格化されており、沖縄教育出版より出版された「おきなわ医療の言い伝え〜医学的迷信を考える」によると「妊婦の夫がハブを殺すと骨のない子が生まれる」という壮絶な言い伝えも存在するようだ。

ハブ
ジャパンスネークセンター「ハブの採毒実験」にて。悲鳴をあげたくなるような長く、鋭い牙。それにしてもほとんど口でできてるなヘビの顔は。

もちろん「医学的根拠はないので妊婦の夫のみなさん、ばんばんハブとバトルしてくださいねー」というものではなく、味わい深い迷信と共に畏れ奉りながら危うきに近寄らず、というのが最適なスタンスというものだろう。

( 2012/03/26 11:00:00 )



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