ハブと並び称される、日本で一番ポピュラーな毒ヘビ。 咬まれて死亡する率はそれほど高くないが、毒の強さは実はハブより強い。 ネズミで実験したところ、ハブ毒の5分の1程の量で死んだという。ちなみに、先に紹介した海の生物と比べると、ミノカサゴと同程度の強さ(人間の致死量8〜9mg程)となり、フグやスベスベマンジュウガニはあんな牧歌的なビジュアルをしておいてこれより遥かに強い毒を持つ。マムシの記事で何だがやっぱりすごいなあ、海の毒。
攻撃をする時に飛びかかってくると言われているが、それは本当だ。ただ、私が遭遇した時は飛びかかるというほど躍動美を感じるものではなかった。かま首を持ち上げていったん縮めたずんぐりむっくりの体を、重たそうに、出来の悪いマジックハンドみたいにのたっと伸ばして、到底届かないかわいらしいジャンプをした後に、きまり悪そうに草むらに消えていった。 「なんか本調子じゃねえんだよな〜」とありもしないポテンシャルをにおわせながらしょっちゅう同じ言い訳をしているダメ社員みたいな感じだった。
でも実際すごく危険なやつので、見つけたらくれぐれも近寄らないでいただきたい。
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