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クラブ活動
 

毒部
伊藤健史 たった数ミリグラムで幾人もの人間を殺傷できる猛毒を持つ超危険動物から、単に不快なだけの虫まで、我々の周囲では多種多様な有毒生物が生を謳歌している。
そんな妖しく、かっこいい、時に癒される毒の生き物達を紹介する事によって、WEB2.0もソーシャルネットワークも確かに素晴らしいけれども、世の中には「毒」という切り口もあるんじゃないだろうかというささやかなライフスタイル提案ができたらと思う。
それにしてもなんといういかがわしい名の部活動だ。親が見ていなくてほんとうによかった。 (伊藤健史

フグ

フグ
サザナミフグ。筋肉や皮膚にも毒があるが、パラオでは食用にする事もあるという。どこを食べているのか?ヒレ酒か。

最もポピュラーな有毒動物の一種。キング・オブ・ポップならぬキング・オブ・ポイズンである。肝臓や卵巣等に人間の致死量が0.5mg〜2mgともいわれる猛毒、テトロドトキシンを持つ。

テトロドトキシン。なにより名前がかっこいい。場合によっては「河豚」などと表記される魚には明らかに分不相応のスタイリッシュな毒だ。私の内蔵からドルチェ・アンド・ガッバーナとか出てきたらなにこいつって感じでしょう。
必要ない上によくわからない比喩で申し訳ないが、要は口に出して言いたくなるようなかっこいい毒を持っているぜ、すごいなあという事だ。

フグ
シマフグ。こんな髪型失敗したようなビジュアルでも毒はテトロドトキシン。

この毒は200℃以上の熱で熱しても分解しないので、フグの肝臓などを食べる事はかなわないが、炭酸ソーダ、アルカリ液で煮沸すれば分解して無毒化するという説もある。しかし、そんなケミカルな煮ものがとても食に値するとは思われないので、やめておいた方が無難だろう。

と思っていたら最近、石川県にフグの卵巣を糠漬けにして無毒化するという食文化があると知り、細胞が騒然となった。なぜ解毒できるかという点においてはまだ謎の部分が多いという。糠すごい。突如浮上した糠最強説にグッときた。こんど食べてみよう。

フグ
ショウサイフグ。まさか自分の能力が糠で無力化するとは夢にも思っていないだろう、そういう顔をしている。

( 2012/03/23 11:00:00 )



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