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クラブ活動
 

毒部
伊藤健史 たった数ミリグラムで幾人もの人間を殺傷できる猛毒を持つ超危険動物から、単に不快なだけの虫まで、我々の周囲では多種多様な有毒生物が生を謳歌している。
そんな妖しく、かっこいい、時に癒される毒の生き物達を紹介する事によって、WEB2.0もソーシャルネットワークも確かに素晴らしいけれども、世の中には「毒」という切り口もあるんじゃないだろうかというささやかなライフスタイル提案ができたらと思う。
それにしてもなんといういかがわしい名の部活動だ。親が見ていなくてほんとうによかった。 (伊藤健史

アズマヒキガエル

アズマヒキガエル
学名でBufo japonicus formosus (ハンサムなニホンのヒキガエル)というらしい。たしかによくみると男前

別名ガマガエル。時折背中に忍者を乗せて行動する。 
危険を感じると皮膚や耳の後ろからブフォトキシンという毒を分泌する。これは幻覚作用のあるブフォニンやステロイド系のブフォタリン等の成分を含む猛毒で、犬等がくわえるとひどく苦しみ、時には泡をふいて気絶、死亡する事もある。
中央〜南アメリカに住むオオヒキガエルは人が食べて死亡した事件も報告されている。
その毒により大抵の捕食者からは忌み嫌われ、特定のヘビ以外は彼を食べようとしないので、いわゆるカエルのような俊敏さはなく、動作は緩慢そのもの。

ある時などは大きさの見当をつけるために携帯電話を傍に置いてカメラでカシャンカシャン撮影しても微動だにしなかった。

アズマヒキガエル
ちょっと流し目。むせ返る男の色香を発している、カエル界の杉良太郎だ。わかりにくいな。
アズマヒキガエル
陰鬱で思慮深げなうつむき具合もいい。帰ってボードレールの詩集でも読むのだろう。

ちなみに去年の夏、家の近所でオタマジャクシから上陸して間もない幼生を見つけたのだが、これがあんなおっさんみたいになるのかふざけるなと言いたくなるくらいかわいかった。今、自分の小学校の卒業アルバムとか見たら、こういう気恥ずかしさが胸に満ちあふれるのだろうなと思った。

( 2012/03/09 12:34:00 )



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