20日目（6/24）

先日いまにもの鉢に支柱を立てたのだが、すでにツルは支柱の1.5倍くらいのサイズまで伸びてしまい、ツルは次の餌食を探して投げ縄のようにぐるぐる回り始めた。
このままでは窓際の席の社員が絡め取られてしまうのも時間の問題なので、支柱の交換をすることにした。

編集部内での協議の結果、新しい支柱はヒモを張ることにした。小さな鉢にあまり大きな棒を立てると安定が悪く、万が一倒れたりすると、窓際の席の社員が下敷きになったりするからだ。

ロープは2本張った。このままのツルの成長速度で行くとすぐ天井まで届いてしまいそうなので、2本のロープの間をジグザグに巻き込ませて距離を稼ごうという魂胆である。（上段左、上段右、中段左の写真）

これはかなりの名案だと思ったが、橋田さんは「この子そんなに賢いかな」「石川君の意図は汲んでくれないんじゃないの」と半信半疑だった。そして２時間ほどが経過、お茶くみついでに見に行くと、そこには見事に左のロープだけにクルクルと巻き付くいまにもの姿があった。（中段右の写真）

知恵を絞った結果、2本のロープの間に横糸を結んで、梯子状にした。これならツルが片方のロープに巻き付いてたら横糸が障害物になるはずだし、その結果、横糸に巻き付いてくれれば距離が稼げる。名案である。

本日2回目の名案だったがやっぱり思い通りにはいかないもので、ツルは僕の意図を汲まずに、自由奔放に、自分の好き勝手に伸びる。
そこで、開き直って、好き勝手には好き勝手にで対抗することに決めた。具体的には、ちょくちょくツルの様子を見に行っては、巻き付いたのをほどいて自分の好きな形にまき直している。植物との意地の張り合い。この不毛感漂う争いはいつまで続くのか。 ( 2010/06/25 12:00:00 )