大手総合素材メーカーである三菱マテリアル株式会社が出願した発明の名称「便器用標的（特開2002-121807)」。「男子小用時に、放尿位置が適切に定まらず、尿が周囲に飛散するのを防止することを目的」として発明された画期的なものです。
　記述によると、「男子小用時の放尿標的位置Ｔがわかり易く表示されるとともに、使用者の興味を惹き、好んでこの便器用標的シート１０に向かって放尿するという心理的効果も得られる。したがって、放尿時に尿が周囲へ飛散するのを効果的に防止することができ、便器の周囲を清潔に保つのに有効である。」とあります。確かに、何かあるとそこへ向けたくなるのが男心。

　更にこの標的は色が変わる特徴があり、「放尿時に便器用標的シートに尿が接触すると視覚的変化が生じるので、面白みが増し、好んでこの便器用標的シートに向かって放尿するという心理的効果がより大きくなる。」そうです。色の変化を医療用の試薬で行えば健康管理にも役立ちます。
　貼り付ける装置がついているので貼り付けが自動で行われたり、水溶性素材なので手を汚すことなく剥がすことが出来たりと致せり尽くせり。

　イベントの時に株式会社フジタが出願した「放尿強さ測定装置（特開平8-86001）」を紹介しましたが、男性トイレでは様々な技術開発競争が行われている模様です。トイレ本来の使用目的から少し外れた所で。

( 2010/06/17 16:00:00 )