2001年。スポーツ振興くじ、一般的にサッカーくじ、totoと呼ばれるくじがJリーグ開幕時から全国本発売されるようになりました。時同じく、2001年5月11日にこの発明の名称「野球くじ(特開2002-342530)」の発明が出願されています。

「プロ野球の試合結果を難易度、予想期間を選択して予想することで楽しんで野球観戦できることを特徴とする」としたこの野球くじ。その名も「YA-Q」。野球のくじだけに「YA-Q」。分かり過ぎるほど直球勝負なネーミングです。しかも、その「YA-Q」が特許請求の範囲に書かれている。

　「特許請求の範囲」というのは、この発明はどのような発明で、この部分を権利として主張したいということが書かれている箇所。発明の出願において一番大切な所です。そこに「YA-Q」。名前にかなりの思い入れがあったのでしょう。

　しかし、金銭のやりとりがあるようなくじは国などが行うもの。個人で特許として出願して効果があるのやら。野球ファンがサッカーくじだけじゃズルイ！とばかりに出願したのでしょうか。いずれにしろ、名前はもう少し他になかったのかな？と思うところです。

　ちなみに、この発明は未審査請求でみなし取り下げされています。つまり特許にはなっていません。

( 2010/06/16 16:00:00 )