「アドレスを教えて」の一言をなかなか言うことができない。ただでさえアドレスを聞く機会などめったにないの、そういう機会がやって来た時もなんだか恥ずかしくて聞くことができないのだ。もちろんこれは女性相手の話で、男性相手なら別に気負うことなく聞くことができる。

とは言っても、僕の携帯電話のアドレス帳に男性のアドレスが多いのかと言うとそういうわけではない。全体的に少ないのだ。あまりに少ないので、一時期PCでフリーメールを何件か取得しアドレス帳に登録していたくらいだ。グループ別にわけたりしていないのに目的のアドレスをすぐ見つけることができてしまう。

先日、アドレスを交換する機会があった。アドレスを教えてもらい、相手の名前を入力し「登録」というボタンを押した。すると携帯の画面には「あと930件登録できます」と表示された。僕はそれを見て腰から崩れ落ちそうになった。

僕の携帯電話は1000件のアドレスを登録できる。つまり現在僕の携帯には70件のアドレスが登録されていることになる。1000件も登録できるのにたった70件なのだ。さらにそこには先に書いたフリーメールや仕事関係、親や兄弟が多分に含まれている。しかも、携帯を持ち始めて7年で70件なのだ。年に10件しか増えない計算だ。1000件埋めるには100年もかかる。…、…、…と脳内に三点リーダーが永遠に浮かんでは消えていった。

さて、股割りだけれどこちらはもちろん100年なんてかけて入られない。明日にでも割れろという意気込みと鳴らない携帯をポケットに入れ、本日も股割りに励んだ。 ( 2010/02/10 21:00:00 )