デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


クラブ活動
 

字と股割り

字と股割り
今日は少し暖かかった

僕は字が下手である。
世の中には味のある字というものも存在する。しかし、僕の字はそういう類ではなくいわゆる下手なのである。中学の頃、途中から赴任してきた先生が、僕のテストの解答用紙を持って僕の担任のところに来たそうだ。「この字はなんですか! この子はふざけているのですか」と。担任は「この子は字が汚いんです。ふざけてません」と答えたと僕に教えてくれた。ちなみにそのテストは保健体育で僕は満点に近い点数を取っていた。

小学生の頃ももちろん字が汚く、母は僕を習字を通わせた。しかし、一向に僕の字は上達せず、途中で習字教室には行かなくなってしまった。大学に入学するため僕が家を出る際、母は1人暮らしを始める僕を心配した。「ちゃんと食べなさいよ」とか「お金を人から借りちゃダメよ」とか。それと同時に「あまり字を書きなさんな。バカに見えるよ」と言った。それは文字にすると冷たく感じるがとても愛のある忠告だった。

だから、僕は基本的にメモ程度しか字を書かない。他はすべてパソコンである。どこかに旅行に出かけた際、会社にお土産を買って来て給湯室等にお土産を置く時がある。そういう時「ご自由にお食べください」などの張り紙をすると思う。僕はその張り紙すら家でパソコンで作る。本当に字が汚く書きたくないのだ。成人している人の字には見えない。小4くらいの字なのだ。

手紙なんて持ってのほかだ。もしそれがラブレターでトロけるような甘いことが書かれていたとしても、僕の汚い字だったら百年の恋も冷めてしまうと思う。いや、そもそも読む気がしないかもしれない。インド人もびっくりな汚い字なのだ。

そんな汚い字で股割り部に食料を送ってくださった方にお礼状のような物を書いた。書きながら自分の汚い字に腰から崩れ落ちてしまいそうだった。「ご厚志誠に有難く」とかと最初は書くつもりでいたが、僕の汚い字では長文はきついと削りに削ると何も残らなかった。

そんなお礼状が明日以降届くと思います。汚い字ですが、本当に感謝しております。ありがとうございました。

さて、股割りだけれど、こちらも明日以降徐々に割れてくると思う。春までには…、いや一刻も早く割らなければと思い、本日も股割りに励んだ。 ( 2010/01/19 21:00:00 )




△いちらんへ

 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ

個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.