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携帯と股割り

携帯と股割り
久々に裸足でやったら寒くて股割りどころではなかった

大学時代、実習で同じグループになった男に午前2時頃に電話をかけた。確か実習の発表の件で急に連絡をしなくてはいけなくなったのだ。そんな遅い時間の電話は非常識な気がするけれど、発表が近づいてくるとお互いそれは決して珍しいことではなかった。

アドレス帳から彼の名前を探しダイヤルボタンを押す。しかし、受話器から聞こえてくる音は「ツーツーツー」という話中の音だった。こんな時間に誰と話しているのだと僕は思う。1時間後にもう一度電話をかけても「ツーツーツー」だった。アドレス帳で彼の電話番号を見ると「070…」となっていた。彼の携帯電話はウィルコムだった。

翌日、大学で僕は「誰と話してんたんだ」と彼に話しかけた。彼の答えは「彼女と」とのことだった。やっぱりなと思う。僕が学生だった当時、「ウィルコム」はカップル専用機となっていた。今では他のキャリアでも見受けられるが、その当時「ウィルコム同士なら通話が永遠に無料」と言うのは珍しく多くのカップルを魅了した。いったいそんなに何を話すんだと思うが、カップル同士は話すことが沢山あるのだろう。なにせ彼と彼の彼女は同じ大学なのだ。今にして思えば直接話せよ! と思う。

彼も彼女と一緒にウィルコムを持っていて昨晩もウィルコムの魅力である、「ウィルコム同士なら通話が永遠に無料」の恩恵を受けていたのだ。オレはひとり実習の発表の資料を作っていたのに! と怒る気は起きなかった。なぜならうらやましかったのだ。ウィルコムを持ち合うカップルに憧れてしまったのだ。

そのひと月後に僕もauからウィルコムに携帯を変えた。「備えあれば憂いなし」と言うから、彼女はいないけれど先に持っておこうと思ったのだ。いざできた時に便利だ。そして、今現在もウィルコムを使っている。ただ残念なことに、まだウィルコムの最大の利点をいかんなく発揮した覚えがない。

さて、股割りだけれど、こちらも残念なことにまだまだ割れない。割るぞという意気込みだけは十分に、本日も股割りに励んだ。 ( 2010/01/25 23:30:00 )




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