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花粉と股割り

花粉と股割り
もう痛いとかどうでもよくて、ひたすら寒い!

あたたかい午後の日差しがまぶしいある4月のことだった。僕は駅へ向かう世田谷の静かな住宅街を歩いていた。空は晴れわたり、いつまででも歩いていたいような心地よい日だった。

しばらく歩いていると、僕の横を5歳くらいの男の子が元気に走り抜けていった。僕はなんとなくiPodのイヤホンをはずした。すると、後ろから「ブヒ、ブヒ」という声がした。振り返るとそこには、その走り抜けていった子供のお母さんがいた。子供と公園にでも出かけるのだろう。動きやすそうな格好をし、顔にはマスクがつけられていた。花粉症だ。4月の晴れた日は東京は花粉で包まれる。そして、そんな彼女は「ブヒ、ブヒ」と連呼している。

鼻が詰まっていているのだろう。また、マスクをつけていると言うこともあって、「ブヒ、ブヒ」と言っているように聞こえる。子供の走っていた先は細い十字路になっていることから、きっとこのお母さんは「右、右」と子供に指示を出しているのだろう。それが「ブヒ、ブヒ」に聞こえる。

そして、子供は当たり前のように左に曲がって、お母さんは僕の横を通り過ぎ、急いで子供を追いかけていった。

さて、股割りだけれど、こちらも右ひざが相変わらずグニャっと曲がってしまう。意識してピンと伸ばすと今度は左ひざがグニャとなる。これではダメだ、両足ともピンとしなければと思い、本日も股割りに励んだ。 ( 2010/01/08 22:00:00 )




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