2010年の僕の目標は「お酒に酔わない」だ。これは2009年の目標でもあった。

2008年の年末、僕は女の子とどこか居酒屋に入ろうと夜の新宿を歩いていた。にぎわう街中では「今ならすぐに入れますよ」と言った居酒屋の客引きの声が行きかっていた。どこかのお店の客引きが僕に声をかけ「今ならすぐに入れますよ。2時間飲み放題です」と言った。寒かったので「じゃ、そこで」と言い、そのお店に入った。

お店は個室になっており、ご飯も美味しかった。飲み放題なので飲まなきゃ損という僕のケチ根性が働き、次から次へとお酒を飲んだ。彼女があまり飲まなかったので、二人分飲まなきゃと言う、やはりケチ根性が働きさらにお酒がすすんだ。しばらくすると、彼女が「コンタクトはずしてくる」と言って席を立った。

戻ってきた彼女はメガネをつけて手にはコンタクトの入れ物を持っていた。僕は酔った頭で「コンタクトはハードなの？　ソフトなの？」と聞いた。彼女は「ハードよ」と言った。そこで、酔った僕は何を思ったのか「夜も？」と言う最低な質問を彼女に投げかけた。
この時ほど人が引いていく様子を体験したことは無かった。そしてこの飲み会以来彼女とはもう2度と会うことが無かった。こういう大人にだけはなりたくないと思っていたが、酔うとそういう大人になってしまっていた。これに反省した僕は2009年のお正月に「2009年はお酒に酔わない」という目標を立てた。

2009年が始まって2週間が過ぎたあたりで以前働いていた会社の新年会に呼ばれた。そこで僕はまたしても泥酔した。そして、日本橋の和民の近くのゴミ捨て場で寝てしまった。冬空の下なのに夏みたいに暑かったのを覚えている。

会社の人が探しに来てくれて起こしてくれたのだそうだけれど、僕はなかなか目を覚まさず「あと30遅かったら死んでたな」と後日言われた。だから、その後の2009年はなるべくお酒を飲まないようにした。そして引き続き2010年も「お酒に酔わない」を目標にしようと思う。失敗したくないから。

もちろん2010年のもうひとつの目標は股を割るだ。だから、一年の計は元旦にありということで、本日も股割りに励んだ。 ( 2010/01/01 22:00:00 )