ここ数年、年越しはマンガ喫茶と決まっていた。特に好きと言うわけでは無いけれど、格闘技を見つつマンガを読みながら年を越し、元旦の朝、家に帰ってきて寝るというのが恒例の流れだ。

いつだったか、そんな風に僕はひとりで年を越して、新年最初の土曜日に岐阜に住んでいる知人の女性と岐阜で会った。彼女はお正月は実家に帰っていたので、みんな元気だったよと教えてくれた。「みんな元気って君のお父さんとか、お母さんのこと？」と僕は聞いた。

彼女は「家族も元気だったけれど、研究所のみんなも」と言った。彼女とは高校時代に通っていた研究所（美大受験の予備校）が一緒だった。話を聞くと年越しは当時一緒に絵を描いていた研究所のみんなで集まって飲んで、その後みんなで初詣に行って、またみんな飲んでという同窓会のような新年会があったそうだ。

待ってくれ！　と僕は思う。僕は誘われてない。その「みんな」に僕が含まれていないではないか。一緒に絵を描いてたはずなのに。僕が東京に住んでいるから研究所がある大分県に戻ってくるはずがないと思ったのかもしれない。しかし、いま岐阜に住んでいる彼女には声がかかっているではないかと思う。しかも、彼女が大分県に帰る直前まで僕は彼女と一緒に名古屋を散歩していたのだ。一緒に新幹線乗り場に向かい、それぞれの目的地に向かう逆向きの新幹線に乗ったのだ。一言教えてくれたら一緒に帰ったのにと思う。

数ヵ月後、彼女は「あなたといると精神的に落ち込むの」と言い、僕をフルのだけれど、この時ほど僕が精神的に落ち込んだことは無かった。

さて、2009年も今日で終わり。2010年の股割り部はサクセスストーリーを書き綴るクラブ活動にしたいと思っている。どこかにサクセスは無いものだろうか？　いや、その前に原点に戻って180度開脚を目指さなければと思い、本日も股割りに励んだ。 ( 2009/12/31 21:00:00 )