中学校の修学旅行は京都だった。当時福岡に住んでいたので博多駅から新幹線に乗り京都まで向かう。7クラスあったので、280名くらいが一斉に新幹線に乗るわけだ。

修学旅行の一週間前の帰りのホームルームで「今日はこの後、新幹線に乗る練習をする」と担任が言った。クラスメイトの全員の頭の上に「？」が浮かんだのが分かった。僕にも浮かんだ。担任はそれを無視して「校庭に集まるように」と言って教室を出て行った。

校庭には3年生の全クラスが集められ、地面には新幹線の形が白線で描かれている。学年主任が「各クラス、白線で描かれた入り口の前に並んで〜」と拡声器で叫んでいる。僕らは言われるがままに白線で描かれた新幹線の入り口に並ぶ。そして学年主任が「はい、新幹線が来ました」と拡声器で言うと、僕らは白線の入り口から白線の新幹線に乗り込む。

学年主任はストップウォッチを持っていて「はい、いま全員が乗るのに1分かかりました。これでは全員が乗るまでに新幹線が出発してしまいます」と言う。そして「もう一回やります」と続け、また僕らは「はい、新幹線がきました」と拡声器を通して言われ、乗り込み、「はい、これでは新幹線が出発してしまいます」を結局30分以上繰り返した。

そのかいあってか、当日は僕らが全員乗り込み終わるまで新幹線は出発しなかった。何事にも前準備が大切なことを学んだ。

さて股割りだけれど、こちらも前準備をしてから股割りをしている。股関節だけでなく、体全体をほぐす柔軟をするのだ。もちろん前準備をしてから、本日も股割りに励んだ。 ( 2009/11/22 21:00:00 )