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イタリアと股割り

イタリアと股割り
初めて割れていると思った

12月にしては温かく、クリスマスのイルミネーションがどこか浮いて見えるような日だった。僕は大学生で、その日実習が終わった後、同じ班だった女の子をご飯に誘った。電車に二人で乗り、どこかの駅でおり、彼女がオススメと言うイタリアンレストランに入った。

夕ご飯にしては少し速い時間帯だったのでお店には余り人がいなく、店員は少し暇そうに見えた。彼女は「ここはピッツァが美味しいの」と言った。メニューをみると「オススメのピッツァ」などと書かれていてそのお店がピッツァに力を入れていることが分かる。

彼女が美味しいと言った蜂蜜をかけて食べるピッツァ(名前は失念)とパスタを彼女が店員に頼んだ。そのお店は注文があってから釜で焼いてくれるらしく、少しだけ時間がかかった。その間彼女との会話は弾んだ。同じ大学で同じ実習を受けたのだから共通の会話があるのだ。

しばらくして運ばれてきたピッツァは確かに美味しかった。蜂蜜をかけるピッツァがあるなんて知らなかった。僕は「美味しいね、このピザ」と感想を述べた。彼女は「でしょ、このピッツァ美味しいの」と言い、僕は「あ、うん美味しいね、このピッツァ」と訂正した。

生まれて初めて僕が「ピッツァ」と言った瞬間だった。僕はそれまで「ピッツァ」のことを「ピザ」と言っていて「ピッツァ」と言おうなどと考えたこともなかった。ちょっとした感動だった。そして、「ピザ」のことを「ピッツァ」と自然に言える彼女はなんて素敵な女性なんだ思い、もう一軒行こうと誘ったのだけれど、彼女は「ムリ」と僕につげ颯爽と帰っていった。

さて股割りだけれど、初めて「お〜割れている」という実感があった。この調子で頑張ろうと、本日も股割りに励んだ。 ( 2009/11/18 21:00:00 )




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