ある時、電車に乗っていた。僕は座席に座り本を読んでいた。 帰宅ラッシュの少し前の時間帯だったけれど、座席はほぼすべて埋まっていた。
どこかの駅で電車はとまり、20代後半くらいの女性がひとり乗り込んできた。 その女性はとても美人だった。服のセンスもよい。もしその女性の欠点を言えといわれれば、一週間考えても何ひとつ出てこないと断言できるくらいに僕のタイプの女性だった。
その女性は、座席が空いてない事を確認すると僕の前のつり革を掴んだ。そして、鞄から「たまごクラブ」を取り出し読み始めた。「たまごクラブ」は妊娠生活を応援する妊娠生活体験アドバイスマガジンだ。
全然目立たないけれど、その女性は妊娠しているのだ。よく見ると左手の薬指に指輪もある。 胸が痛んだ。僕はときめいていたのだ。しかし、それはかなわぬときめき。僕は何も言わず席を立ち隣の車両に移動した。途中で振り返ると、その女性は僕の座っていた席に座り、引き続き「たまごクラブ」を読んでいた。また胸が痛んだ。
そんなことを思い出しつつ、本日も股割りに励んだ。相変わらず股関節が痛んだ。 ( 2009/10/19 21:00:00 )
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