家に帰ると父が台所ではなく奥の部屋でテレビを見ていた。今まで、こっちの部屋でテレビでも見てなよ、と言ってもそうはせず、最近になってやっとご飯を食べるときだけ奥の部屋に来るような感じだったのに、今日は自発的に奥の部屋でくつろいでいた。

そういえば今日は試験の日だった、と思い出す。結果は即日にわかると聞いていたので、さっそく結果を聞いてみる。合格したらしい。良かった、本当に良かった。父が言うには、３回も４回も繰り返し受験してる人たちがいる中で、それでも合格率は５割を下回るらしい。

問題はほとんどわかったのだけど、ただ一つ、○○から××へ行くときに通る交差点名のパターンだけわからなかったらしい。出題されやすいと聞いていたヤマが外れたとのこと。それでも、わからなかった１問を除いては全て正解したらしく、父ちゃんはすごいと思った。

晩御飯は父が勝手に寿司を買ってきていた。大量に作ったカレーはどうなるのだろうと思ったけど、ついでにワインも買ってきていたりしてるので、試験が終わったことで少しハメを外したいみたいだ。とりあえず２人でワインでおめでとうの乾杯をして、寿司を食べた。

昨晩、勉強しすぎたせいか、今朝は頭痛がしていたらしい。試験が終わってもまだ痛くて、でも合格がわかったとたん楽になったと言う。父は追い込みをかけていたつもりがいつのまにか追い込まれていたのかもしれない。

今後は、会社の研修をひたすらやって、そんで来週に面接をやって、そこでいつまで僕の家にいなきゃいけないのかがわかるとのこと。父はそのあとすぐ寝てしまった。よほど安心したのか、それともただ寝てなかっただけなのか。とにかく、ピリピリムードがなくなったのでありがたい。 ( 2007/10/25 23:00:00 )