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雨乞い部

裸で働く


 昨日の分析どおり、今日はネイチャーで攻めてみたい。ネイチャーといえば自然。自然といえば全裸。今日は「裸で仕事をする」だ。

 香川県にある女体山には雨乞いの神様が住んでおり、男性が全裸で踊ると雨を降らせてくれるそうだ。また、ネパールのある地方では、女性が全裸で畑仕事をすると雨が降るといわれているらしい。そうか、裸か。やっぱり裸なんだ。


 裸祭りだの裸踊りだの、たしかに裸にはわけのわからない勢いがある。裸は野生的で、そして、非常識だ。なんだか超常的な力を感じるのだ。あとこれは重要なことなのだが、裸なら突然の豪雨でも服が濡れない。裸について思索をめぐらせばめぐらすほど、雨乞い向きの格好であるように思える。


 さっそく試してみたのだが、さすがに全裸でバルコニーに出るのはまずいだろう。今回は半裸にとどめた。また、ネパールの様式を取り入れ、半裸のまま仕事をすることにした。ノートパソコンを持ち出して原稿を書くのだ。土曜日まで自宅で働く仕事熱心ぶり。しかも裸。真面目なのかふざけてるのか全然わからない。しかし実際のところそのどちらでもなくて、僕は雨が降って欲しいだけなのだ。


 さてここからは言い訳なのだが、撮ってみると思った以上に醜い写真になってしまったため、半裸部分はフレームアウトさせていただいた。自主規制というやつだ。ふがいない結果(というか身体)になってしまい、関係各位(生んでくれた両親など)に心よりお詫びしたい。
 また、2枚目の写真は「仕事してると思ったらソリティア!」というオチを狙ったつもりだったのだが、肝心の画面がぜんぜん写っていなかった。重ね重ね、関係各位には心からお詫び申し上げたい。



無難な写真オチのはずだった写真




 今日の結果 … 晴れ


 ネイチャーならいける、と確信していたのだが、降らなかった。おかしい。
 もしかしたら、ノートパソコンがネイチャーじゃなかったのだろうか。パピルスに葦のペンで原稿を書いたりしたら良かったのだろうか。いや、それはネイチャーというより歴史ロマンだ。原稿なんか書かないで、アリ塚に棒を突っ込んだりすればよかったのだろうか。それはそれで労働なのか食事なのか、どちらかよくわからない。結局のところネイチャーとは、近づけば近づくほど遠ざかっていく蜃気楼のようなものなのかもしれない。

( 2007/05/26 14:00:00 )




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