ビルのすきまにドアが。 この暗がりの先にはどんな世界があるのかなあ、と勘ぐりたくなるところだがその辺りは藤子Aにでも任せておけばよいと思う。 多分、黒いおっさんがドーンなのであまり期待しないほうがよいが。
ドアの上がないと妙にドア単体を意識してしまう。 普段見慣れたものでも単体を意識すると不思議なものだ。 「どこでもドア」という道具が、こちらは藤子Fのほうの漫画、『ドラえもん』にはあったが、実際にぱっとドアだけ置かれると不思議な印象を受ける。
知らない人に説明すると、「どこでもドア」は「どこにでもドアが置ける」という大変便利な道具だ。 ドラえもんに登場する道具の中でもその使用頻度の高さと利便性から読者の「ぼくもほしい」ランキングに入る人気道具だったように思う。 たしかに、どこにでもドアを置けるというのは便利かもしれない。 こんなところにドアがあったのか、そんな軽い驚きを与えてくれる。 へー、ドアってこんな形してるんだなあ、とドアの意外な一面を発見できるかもしれない。 ファンシーな道具である。 そしてファンシーな雑貨であるともいえる。
『ドラえもん』を知らない人にもう少し説明を。 キャラクターグッズやもこもこしたペン、花をあしらった髪飾りや古い自転車を模したオルゴール。 未来のネコ型ロボットが、お腹のポケットから次々とファンシーな雑貨を出す。 いじめられっ子の少年もそんなファンシーな世界に心を奪われ、自分だけの世界に浸り、いずれは自分も高原の湖のそばに小さくて可愛いお店を開きたいという夢を持ったりもしつつ、現実の嫌なことをすこしだけ忘れるという心やさしい漫画である。
おい、ドラえもんはそんな小学生の女の子が学校帰りに集まるお店みたいな漫画じゃないぞ、と先日部員にした猫が言う。 たしかにもっと少年に夢を与える漫画だったような気もしてきた。 夢を与える‥‥、そう、たとえば大きな青空に「青雲」と書いた凧をあげて朗らかに歌い上げるような漫画だ。 スケールの大きさに近いものを感じつつも、ほんのりとお祖母ちゃんの香りがしてきたが、もしかしてこれも違うのだろうか。
分からなくなってきたが、たまには役に立つ情報でも。
インターネットで「ファンシー 雑貨」を検索すると家にいながらにしてめくるめくファンシー体験ができるので大変お薦め。
ではまた。 ( 2007/01/28 07:00:00 )
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