ポストのすきまには郵便物を投函する。 年末年始の年賀状シーズンには色々とお世話になるものだ。
先日、東京に戻ってきてみればおなじくざんはわの石川から年賀状が来ていた。 あれほど要らないから出すなと言っておいたのに。律儀なやつめ。
さて返事でも出そうかと思ったところコンビニでは年賀はがきが販売終了していた。 しかたがないので普通はがきにこちらも年賀状ではなく「年賀状のお礼」を書くことにした。 「年賀状をいただいて大変うれしかったです」 「ぼくは年賀状が大好きです」 「年賀状出すの大変だったでしょう」 「年賀状の宛名書きが大変だよね」 「来年も年賀状をもらえるとうれしいな」 「来年だけじゃなく毎年年賀状をもらえるとうれしいな」 そんなことを長々と書き連ねると、文面が「年賀状」であふれかえってしまい、普通の年賀状よりも数十倍年賀状感あふれる「年賀状のお礼はがき」が出来上がった。 気味が悪かったがそのまま出した。
来年こそ気をつけよう、と思ったものの、今気づいたが実際に上記の文章では「年賀状」という単語であふれかえってるではないか。 これが年賀状マジックか。 人は年賀状のことを考え出すと止まらなくなるものだ。 年末年始は年賀状のことばかり考えている。 だから餅ものどに詰まるし、餅ものどに詰まりにいこうとする。 双方よく考えれば、何も詰まらせる必要はないことがわかるだろうに。
年賀状のことは忘れて、餅はゆっくり食おう。 そして餅よ、のどを詰まらせる必要は何もないのだ。 ( 2007/01/13 12:00:00 )
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