タイの川に生息する「世界最大の川魚」とも称される巨大魚。その一大捕獲ルポを生物ライターの平坂さんが寄せています。

学名「ヒマンチュラ・チャオプラヤ」。地元ではプラークラベーンと呼ばれる淡水エイです。体の幅は2m以上で、魚の大きさを伝えるのに「二畳くらい」と面積で表現してしまうほどだと平坂さんはその大きさに驚いています。

このエイは絶滅の危機に瀕しているため、勝手に捕まえることはできません。学術研究の手伝いという名目で、一般人に捕獲を体験させてくれるツアーに参加したそうです。

カジキのような大型の魚を釣るための釣竿とリールを使って釣ります。エイが水底に張り付いて動かないため、全力で引っ張り続けるしかないのだとか。

世界最大級のエイを捕獲するための巨大なタモ網です。数々の生物を捕獲してきた平坂さんも「つくづく常識で推し量れない魚釣りだ」と驚きを隠せません。

プラークラベーンの尻尾には強力な毒針があります。そのまま水面に出てくると尻尾を振り回して危険なので、テープで固定します。

のこぎり状の突起がついていて、いかにも危険な感じがします。釣り好きと研究者の利害が一致したwin-winな関係を作ったフィッシングガイドに感心して記事は締めくくられています。