とある暑い夏のこと。何をしても暑かったライターの乙幡さんは、「せめて目で見るものから涼しさを得たい」ということで、一風変わった形の氷を作り上げたようです。
横溝正史原作の名作映画「犬神家の一族」。近年、横溝ブームが起こっていた乙幡さんは、作中の有名なシーン『湖から突き出た死体の両足』をグラスに浮かべれば、怖さも相まって涼しくなるのでは？ と思いつきます。
さっそく作業に取りかかったようですね。まず、１００円ショップで見つけた着せ替えフレンド・エリーちゃんの両の足を、もぎます。
その後は、忠実に犬神家シーンを再現すべく膝を曲げる手術を施し、シリコンで型取りをしていったそうです。「もう２度と使わなそうな型が、たくさんできたぞ！」と、乙幡さんはとても嬉しそうです。
型に水を入れ、冷凍庫で凍らせたのち無事に完成したのが、この氷です。「訪問先でこうやって出されたらどうだろう。善意か、悪意か。」と、悩ましい疑問が生まれたそうです。
実際にグラス用の氷としては、このように足が鼻に入って邪魔だったり、重心の関係で水に浮かべると傾きが発生し、溶けるほどにそれがより大きくなってしまうという問題があったようです。
氷が溶けるほどに生まれる傾斜の問題で、本来の目的である涼しさを得るどころではなかったそうですが、こんな驚きの氷を使って冷やした飲み物なら飲んでみたいですよね！