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「変身」はギャグだった!? カフカの不条理小説をネット通販風にしたらそんな気がしてきた!

2016/04/18
林雄司
ネタ元:
不条理小説であるカフカの「変身」と過剰に明るいネット通販の商品紹介。まったく逆のふたつを結びつけた記事がありました。
元の小説ではこのような文から始まります。
ある朝、グレゴール・ザムザが気がかりな夢から目ざめたとき、自分がベッドの上で一匹の巨大な毒虫に変ってしまっているのに気づいた。(中略)
ふだんの大きさに比べると情けないくらいかぼそいたくさんの足が自分の眼の前にしょんぼりと光っていた(変身 フランツ・カフカ 原田義人訳 青空文庫より

かぼそいたくさんの足! 気持ち悪いですね。
それがこちらの記事ではこうです。
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お腹がぽっこり!みたいなテンションです。そのあとも物語中のエピソードをネット通販のテンションでばんばん紹介しています。
悩みだってランキング形式です。
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ネット通販ではその商品の大きさや重さがセールスポイントなっていることが多いですよね。明太子1キロ、ハム2キロなど。
「変身」の場合は虫の大きさです。
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ちなみに虫がシルエットになっているのは、カフカは具体的にどんな虫かを描いてないからです。読者ひとりひとりに気持ち悪い虫を想像させたいのでしょう。

ネット通販といえばレビューもあるあるです。
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シーツをかぶる、りんごを投げつけるというエピソードは原作にも登場しています。でもリピします、とは言ってません。
おまけつきもネット通販ではよく見かけますよね。レビューを書いたら試供品がついてくる!とか。
物語のおわりも特典でおわります。
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カフカは「変身」を自分で朗読したとき、笑いながら話していたという話があるそうです。「変身」は暗い小説ではなくて、ただのギャグ小説なのかもしれません。ネット通販風にしたらカフカの狙いがはっきりした気がします。

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