さまざまな国の人びとのことを知り、学ぶイベント「多文化たんけん隊」レポート第2弾です 大塚にあるモスクで、ムスリム(イスラーム教徒)の皆さんとチャイを飲みながらお話してきました。(前回のレポート「歌舞伎町を支えた華僑たち」はこちら!)。 (text by 大塚幸代)
「はーい、女性はスカーフで髪を隠してください。あと携帯電話の電源は切ってくださいね」 東京豊島区・大塚駅から歩いて5分、雑居ビルの並ぶ「え、ここが?」というところに「大塚モスク」はあった。 建物は4階だてで、タマネギ型の屋根がちょこんと乗っている。
15人くらいいた女性陣は、スカーフを取り出して頭に巻く。私も巻く。大きなスカーフなんて持っていなかったので、普段はプリンターのホコリよけにかけている布を、急きょ洗って使った。
他に「動物などキャラクターの付いた服を着ない」「ノースリーブ、ミニスカートなど肌の露出した服を着ない」という注意が事前にあった。女性は顔と手以外は出してはいけないのだ。男性も人前で肌を出すのは良いことではないそうで、この日も「短パン」は禁止だった。