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特集


はっけんの水曜日
歌舞伎町の生まれた頃の話を聞いた

さまざまな国の人びとのことを知り、学ぶイベント「多文化たんけん隊」に参加してきました!
今回のテーマは「歌舞伎町を支えた華僑たち」。どうやってあのパワフルな町が生まれたのか、個人的に歌舞伎町ファンなので行ってみたのですが………知ると、町の見方も変わります、マジで。

(text by 大塚幸代


歌舞伎町あたりが好きだ。ほっといてくれる感じが好きだ。私は女なので、歩いていても客引きに声をかけられるわけじゃない。ついでに風俗のスカウトやナンパにも逢わない。まだ恐い目に逢ったこともない。騒音を聞きながら、それぞれのビルの空間にみっしりと詰められた世界を想像して、町からあふれるバイタリティを、口を開けて見ているだけだ。

だから今回ネットでたまたま見つけたこのイベントに、とても魅かれた。
「なんなんだろう、この町は?」という疑問が、少しでも解けるかと思ったのです。

 

華僑のみなさんにナビられて

8月10日、日曜日、炎天下の14時、新宿区役所の前に集合。
ツアー内容は、歌舞伎町を歩きながら説明を聞くというもの。参加者は20〜30人ほど、年令、性別はバラバラで、学生風の方からかなりのご年配の方まで。私はこういった区が後援しているようなイベントに参加するのは初めてだったので、ちょっと緊張していた。メモとデジカメを持って説明を聞く。



ナビゲートしてくださったのは、台湾華僑2世の簡憲幸さん、日華資料センターの黄東生さん。スペシャルゲストとして1世で自由新聞(華僑のための新聞)社長で、黄東生さんの父である黄清林さん。
主に説明をしてくださったのは、簡さんだ。

「まず、基本的なことを説明しますね。華僑って何だがご存じですか? 中華民国(台湾)および中華人民共和国の国籍で、生活の場を求めて海外に渡ったのが華僑、その子孫で現地の国籍を持ってる人を華人といいます。でも日本の台湾華僑の場合、他の国の華僑と比べると、ケースがちょっと特殊なんですよ」

皆一斉にメモをとっていた。私もメモる。華僑の僑の字は「借り住まい」という意味なんだっけ、と本で読んだことを思い出した。

「台湾人の華僑はですね、もともと戦争中、日本統治時代に、日本に留学に来たり、台湾で日本教育が行われていたり………そういう事情がありますから、特殊なんです。
戦後すぐに日本にいた台湾人は、戦勝国の人間として、利権をもらうことができたわけです。商売にいい場所を手に入れられたんですね。新宿、渋谷、池袋、新橋あたりです。新宿で、日本でいちばん最初の喫茶店なんかをやったのも、台湾の華僑なんですよ。一生懸命、商売をしてお金を貯めてから土地をかった華僑もたくさんいます」



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