作品紹介
ここで今回作ったエヴァンゲリヲンを紹介したい。すべて同じゴールを目指して走りぬけた結果である。少なくとも僕たちの目にはこれがエヴァンゲリヲンに見えているということだ。
まずは木彫りの熊ンゲリヲンから。
塗っている間は不安で一杯だったのだが、マスキングを外し墨入れしたあたりからぐっと愛着が沸いてきた。聞くと本家エヴァンゲリヲン初号機も敵に噛み付いたりするらしいではないか。熊と同じだ。
続いては地主さんが最も時間をかけて作っていたこちら。
参考までに塗装前の状態がこちらである。
塗る前の状態がかっこよく出来ていたのでもったいなくなり「城壁にエヴァを描いたりとか、そういう方向でもいいですよ」と譲歩したのだが、美大は全部塗った。
続ける。
恐竜三体を合わせて作られたなにかである。
今キャプションに「エヴァンゲリヲン」と書ききったが、確かにこれ、ツボをついているのだ。
本物と見比べてほしい
足の長さがずいぶん違うが、躍動感はむしろ勝っているから不思議である。うっかり戦いを挑むと見たことない技で攻めてきそうで怖い。見る人を不安にさせる作品である。
戦いは続く。
次は苦心の作、箱ティッシュで作ったエヴァンゲリヲンである。
ティッシュの箱ンゲリヲンは自分でもかわいくできたと自負している。カラーリングはもちろんのこと、細いフォルムや人間離れした頭部の造形など、シンクロしている部分も少なからずある。
エヴァだけに、今回の記事はどこかに「シンクロ」という単語を使いたくて頃合を見計らっていたのだが、ここで使えてよかった。
続いては地主さんの初期の作品、携帯電話ヲンである。
安藤がオシャレメガネを目指した作品、メガネゲリヲン。
メガネとか携帯は、実際にエヴァモデルとして商品化されていると聞く。先人たちも一度はこういう森に迷い込んだに違いない。
番外編
ウルトラマンに出てくるまったくエヴァンゲリヲンとは関係のないキャラだって、塗装をほどこせばエヴァっぽくなるのではないかと思い塗ってみた。
正直カネゴンの出来には満足している。一日中マスキングと塗装を繰り返していたら技術的に上手くなってしまったというのもある。
総評
要素さえ押さえればかなり遠いものでもエヴァンゲリヲンになる(やりたいことは伝わる)ことがわかった。そのくらいにエヴァは我々人類に認識されているのだ。これからはうっかり緑のシャツに紫の上着を着て出かけないようにしたい。
おごることなかれ
今回、僕たちの作業を見に来た人たちは説明しなくても「ああ、もしかしてエヴァ?」とわかってくれた。言わなくても伝わるのは素直にうれしいものである。
しかしそれは僕たちの工作の腕前ではなく、エヴァンゲリヲンの認知度の高さのなせる技であることを忘れてはいけない。
工作で疲れた目にはエヴァ目薬である。もやもやした気持ちが吹き飛びますよ。