誰がなんと言おうと、2012年はGIFアニメの年である。
そんな時流に乗っかって、「レジャーとしてのGIFアニメづくり」を全力でまとめました。未経験者でもOK。この記事を読めば、あなたの新しい趣味の扉が開きます。
駄菓子感覚のおもしろ画像
GIFアニメとは、平たくいうと「カクカク動く画像」である。どんなのかというと、こんなのだ。
これはいま当サイトで連載中のGIFアニメ研究会の作品の一部。 Youtubeの動画にはない、駄菓子感覚のワクワク感がわかってもらえるだろうか。
実はこのGIFアニメ、見るのも駄菓子感覚だが作るのも駄菓子感覚なのだ。つまり、ものすごくかんたん。この記事では、その作り方を、いろんなやり方でご紹介しようというわけである。
目次(クリックで直接飛べます)
初級編・スマートフォンで作る(かんたん!) 初級編・イラストで作る1(かんたん!) 中級編・イラストで作る2 上級編・写真加工で作る 初級編・動画から作る(かんたん!) 中級編・シネマグラフ
ここで告知:国際GIFアニメアワードのお知らせ
GIFアニメ、実は90年代のネット黎明期に大流行していて、不気味な赤ちゃんが踊る画像やら頭を下げる「工事中」のアイコンやらがネット中を飛び交っていたのだ。
そんなGIFアニメを「インターネットの伝統芸能」と位置づけ、デイリーポータルZではその復興活動を行うことに決めた。それがこの記事であり、そして「国際GIFアニメアワード」の設立だ。
この記事を見てGIFアニメを作ったら、ぜひアワードにエントリーしてください。初心者〜プロまで全員歓迎!
国際GIFアニメアワードのページ
写真版パラパラマンガだ
GIFアニメとは、要はパラパラマンガなのだ。しかも絵心がなくても写真で作れる。言葉で説明するよりも、まずは制作の様子を見てもらおう。
これを素材にします。
上の写真は、イベント等で配っているデイリーポータルZの紹介カード。これでアニメを作ってみよう。
いろんな方法があるけど、とりあえずの見本としてこのページではスマートフォンの専用アプリを使います。
まずカードをそのまま撮って
ちょっとカッターナイフで切り込みを入れます
また撮る
その後、少しずつ切り込みを入れながら、
何回か撮りました
今度はちょっと起こして
撮る
徐々にローアングルにカメラを移動
最後は腕を切り抜いてみた
動かしたりとかしてね
撮った写真は全部で20枚ほど。さあ、これでGIFアニメが完成だ。これでできたアニメを見てみよう。
「おーい」って手を振ってる感じにしたかったのだが、最後カメラが遠くなり、別れのシーンみたいになってしまった
わずか10分ほどでここまでできた。
ほんとに駄菓子感覚なのである。
初級編・スマートフォンで作る
さあ、ここからは作り方の説明だ。まずは一番簡単な、スマートフォンを使う方法。まずは使っているスマートフォンを選んでほしい。機種に応じた説明に切り替わるぞ。
iPhoneの人はこちらをクリック Androidの人はこちらをクリック
手順1・アプリを入れる。
GIF SHOPというアプリをインストールしよう。ダウンロードはこちらから。
・GIF SHOP for iPhone
GifStitchというアプリをインストールしよう。ダウンロードはこちらから。
・GifStitch for Android
手順2・写真を撮る
今インストールしたアプリを起動しよう。
タイトル画面のあと、すぐにカメラの画面になる。
最初の画面で右に出てくる「+」のボタンを押すと、カメラの画面になる。
←これ
パラパラマンガの要領で
さっそく撮影だ。二度目になるけど、GIFアニメって要はパラパラマンガなのだ。被写体を少しずつ動かして、パシャパシャ撮影していこう。
書き物をしている筆者。これが1コマ目。カメラマンに1コマずつ撮ってもらいます
写真を撮るときはオニオンスキンという機能を使うと楽だ。
画面下のボタン
を押すと、設定画面が出てくる。ここで「Onion skin opacity」のスライダーを右にぐっと動かして「Done」を押そう。
これを使うと、2コマ目以降は、カメラの画面に半透明で前のコマの写真が出てくるようになる。前のコマと見比べながら、動かない部分はできだけぴったり重なるように撮っていこう。
2コマ目以降は、カメラの画面に半透明で前のコマの写真が出てくる。前のコマと見比べながら、動かない部分はできだけぴったり重なるように撮っていこう。
マスクを上の方にずりあげてみた。マスクを少しずつ動かしながら、何枚か撮ります。ここで4枚目くらい
次のコマ。完全に目を覆われてしまった!
ちなみに撮影に失敗したら、画面上の写真が並んでるところを押して写真を選び、下の「×」ボタンを押すと写真を消せます。
ちなみに撮影に失敗したら、画面下の写真が並んでるところを長押しすると削除のメニューが出ます。
この調子で今回も20枚くらい撮った。つづいては、これをアニメにします。
手順3・アニメの設定
写真を撮り終わったら再生ボタンを押してみよう。
アニメーションが再生される。下のスライダーを動かすとスピードが変わるし、再生ボタンの左にある繰り返しボタンを押すと、アニメの動きが切り替えできる(頭から繰り返し←→往復で繰り返し)
写真を撮り終わったら画面右の矢印ボタンを押そう。
次の画面ではアニメの様子が見られる。ここでアニメの速度を決めたり(下のスライダー)、画像のサイズを決めたり(左の上から3つのボタン)できる。一通り終わったら保存ボタンを押そう。
手順4・パソコンに送る
動きが決まったら曲がった矢印のボタンを押そう。
アニメの送り先のメニューが出てくるので、とりあえずパソコンに送りたければ「Email」を選ぼう。メール添付で自分のアドレスにGIFアニメを送ることができる。
保存が終わったら共有ボタンを押そう。
アニメの送り先のメニューが出てくるので、とりあえずパソコンに送りたければ Share Gif As File を選ぶ。そのあとメールアプリを選んで、自分のアドレスに送ろう。
あとはパソコンでメールを受信するだけ。
GIFアニメができた!
注意点
■コマ数は25コマくらいまで ファイルが大きくなるとするとメールで送れなくなってしまうし、アワードに応募する場合は規定の1MBを越えてしまう!そういうときはサイズを小さくするか、コマ数を減らしてください。
ただし、メールで送らない&アワードにも応募しない場合は、この方法でかなり凝った大作も作れると思います。
初級編・スマートフォンで作るGIFアニメ まとめ
・専用アプリを使おう ・オニオンスキン(前のコマが半透明に見える)機能を使うと楽 ・コマ数は25コマくらいまで
もっと進んだやり方も
このページでは一番簡単な方法をご紹介した。次のページからは、これでは物足りない人のために、もうちょっと進んだやり方をご紹介しよう。