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ひらめきの月曜日
 
ひとの通勤についていく

戸田公園〜田町

続いて一緒に通勤したのは戸田公園〜田町。今回の中では最長距離だ。



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本当は引越ししたい

この通勤ルートで通勤しているのは、田町の会社にお勤めの小澤さんだ。 乗り換え一回にもかかわらず、京浜東北線で赤羽から田町という東京都心を縦断するルートはかなり長い。


ぼくの寝ぐせがひどい。あと、ネクタイをして通勤してるひとは少数派だった

−−京浜東北線で赤羽から田町までは結構長いですよね
「長いですね、もともと新宿に会社があったんですが、田町に移転しちゃったんですよ。新宿のころは埼京線一本で行けたんですが、会社が遠くなってしまって……引越ししたい」


位置は目安です

−−戸田公園から田町まではこのルートだけ?
「埼京線で大崎まで行って、山手線で田町まで行くってルートもあるんですが、京浜東北線を使うルートと時間がそんなに変わらないんですよ。あと、大崎経由のルートの方は若干距離が長いので、会社の通勤手当で買う場合は安い方の定期買わないといけないから、京浜東北線ルートじゃないとだめなんです」

−−そうすると、休日に買い物に行く場所なんかも、新宿よりも有楽町や銀座が多くなりますか?
「そうですね、新宿、池袋はあんまり行かなくなりましたね、買い物は有楽町や銀座が多いです」
通勤定期をどのルートで買うかで、よく出かける町まで変わってしまうらしい。

そんな話をしているうちに埼京線が入線してきた。


新木場行きというのが不思議な感じがする

−−やはりこの位置で待つというのは乗り換えのことを考えてこの位置ですか?
「そうですね、赤羽で乗り換えるとき、階段が目の前になるんですよ。なのでこの位置ですね」


ドラクエで言うところのメラを実践中(戸田公園駅)

やはり「降りる位置を考えて乗車位置を調整」は基本中の基本だ。ドラクエでいうところのメラみたいなものかもしれない。

電車をあえて見送るという技

埼京線で赤羽駅まで出ると、京浜東北線に乗り換えする。実は早朝の時間帯だと、赤羽始発の京浜東北線がいくつかある。 小澤さんがいつも乗る電車だと、赤羽に到着して普通電車を1本見送ると始発の電車がやってくるらしい。


最初にきた普通電車にはあえて乗らない(赤羽駅)

始発だと、ほぼ確実に座れるそうだ。やはり、始発駅のアドバンテージは高い。

最初は矢印の意味が分からなかった

赤羽駅で始発電車に乗るためにはホームに描いてある整列乗車の場所に並ばなければいけない。


この矢印が目印

「始発電車に乗るひとはここに並んで待って、始発電車の前の電車が発車したら、乗車位置に移動するんです」

−−あ、矢印はそういう意味なんですね。こっちに移動せよっていう……しかし、説明が一切ないから、素人にはわからないですね
「私も最初は分からなかったんです。電車が来ても乗るひとと、列に並んでて乗らないひとがいて、電車が出ると乗らなかったひとがいっせいに動き出すから……」

−−これ、気づくのに結構時間かかりませんでした? 1年とか……。
「そんなにもかからなかったけど、最初しばらくは迷いましたね」

誰も何も教えてくれないのに、乗り換え駅での電車の並び方は何回か行くと「あ、これは始発を待つ列なのか」という感じで悟れるらしい。悟りが開けるってこういう感じのすごいやつなのかもしれない。

始発まちの列に並んで席には座れた


ドアが開くと同時に素早く席を確保
ここで座れないとこの先長いので辛い

30分ほど京浜東北線に揺られているとやっと田町に到着。30分も電車に乗るとちょっとした小旅行といった気分になってくる。


田町に到着
田町で記念撮影。やっぱり寝ぐせが直らない!

小澤さんの通勤時間はドアtoドアで1時間30分ほどかかるらしい。長い通勤時間を時間の無駄と考えるか、読書をする時間が増えたと考えるかで随分違ってくると思う。


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